ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.35 (抜粋36箇所)『ビジネスは人なり 投資は価値なり ウォーレン・バフェット』ロジャー・ロー・ウェンスタイン 総合法令

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   『ビジネスは人なり 投資は価値なり ウォーレン・バフェット

      ロジャー・ロー・ウェンスタイン 著

       総合法令

 

 

 

・彼は

 非常に

 苦しい

 時期を

 経て、

 次第に

 お金持ちに

 なっていったのだ。

 彼は

 五歳になる前から

 金持ちになろう

 と考えはじめ、

 以来

 それを

 考えない日は

 なかった。

 

 

「偉大な人物は、

 群衆の中にあり

 孤高の精神を

 持ち続けることが

 できる

 人物である」

 

 

・購入した

 シティー・サービス社の

 株は、

 いったん

 27ドルまで下がったが、

 40ドルまで戻した。

 そこで

 彼は

 すべて売り

 5ドルの

 利益を得た。

 これが

 ウォーレン・バフェット

 マーケットであげた

 最初の利益になった。

 しかし、

 その株は

 直後に

 200ドルを付け、

 マーケットの

 難しさも

 学ぶことに

 なった。

 

 

・ウォーレンの

 興味は

 もっぱら

 数字の世界に

 向いていた。

 それは、

 数字の世界が

 彼にとっては

 ほかの

 何よりも

 信用できるもの

 だったからだ。

 しかし、

 家族の信心していた

 教会のものには

 いっさい

 興味を

 示さなかった。

 ごく小さい頃から、

 数学的な

 そして

 論理的な

 思考をするため、

 信仰の芽は

 育たなかった。

 

 

・アーネストの家に

 住んでいる頃、

 ウォーレンは

 当時の父親の

 ビジネス・パートナーだった

 カール・フォークの家に

 昼食を

 ごちそうに

 なりにいくことが

 多かった。

 ある日

 奥さんが作った

 チキンヌードル・スープを

 食べているとき、

「僕は

 30歳までに

 億万長者に

 なるんだ」

「もし

 できなかったら、

 オハマで

 いちばん

 高いビルから

 飛び降りるよ」

 といった。

 フォーク夫人は

 驚いて、

 二度と

 いわないように

 たしなめた。

 彼女は、

 ほかの者が

 まだしたことのない

 質問を

 ウォーレンにした。

「ウォーレン、

 なぜ

 そんなに

 お金が

 欲しいの?」

 ウォーレンの答えは

 こうだった。

「お金が

 欲しい

 んじゃないんです。

 お金を

 稼いだり、

 それが

 増えていくのを

 見るのが

 好きなんです」

 

 

・この決断ばかりは

 ハワードが

 間違っていた。

 学校の評判は

 非常に

 高かったけれども、

 カリキュラムは

 全く

 おもしろくなかった。

 ウォーレンは、

 教授より

 自分のほうが

 頭が切れる

 とこぼしていた。

 彼の不満は

 授業内容が

 専門性に

 乏しく

 レベルも低い

 ところにあった。

 この頃から

 彼は

 ビジネス・スクール

 というものを

 あまり

 信用しなくなった。

 教授たちは

 理論は

 よく知っていたが、

 彼が

 いちばん

 知りたい

 と思っていた、

 実際に

 利益をあげる

 方法には

 全く

 無関心だった。

 

 

「マーケット

 というものは

 本当に

 親切である。

 自分の

 興味を

 持っているものが、

 どれだけの

 価値があるのかを

 教えてくれるのだ」

 

 

「それが

 高いか安いか

 誰にも

 分からないだろう」

「必要なのは

 将来のトレンドを

 予測することだろう」

 

 

・彼らの議論によれば、

 マーケットは

 株価を

 正しく

 測定する

「計算器」ではなく、

 むしろ

 感情を折り混ぜた

 様々な要因で、

 無数の個人が

 行動し

 参加する

「投票」である。

 ときには、

 合理的な

 株価から

 乖離することもある。

 したがって、

 市場価格が

 理論価格から

 大幅に

 乖離したときに

 株を買い、

 価格調整を

 待つべきなのだ。

 

 

・グレアム

「それが

 このビジネスの

 不思議な

 ところです。

 私にも

 分かりません。

 しかし

 私たちの

 経験から、

 最終的には

 マーケットは

 本来の価値にあった

 価格を付けるのです」

 

 

・彼の答えは、

 バフェットの

 仕事の基礎に

 なっている

 考えを

 端的に

 いい表していた。

 株価は

 その本来の価値を

 実現する

 価格に

 落ち着くことに

 なっている。

 したがって、

 彼の判断を

 信じる

 顧客は、

 我慢して

 待つことが

 できる。

 

 

「マーケットの

 判断は

 連続したもので、

 積み重ねである。

 人間のように

 年輪を

 重ねるのである」

 

 

「いまのうちは

 いいかもしれないし、

 楽観的に

 考えれば

 取り越し苦労

 かもしれない。

 しかし

 子どもたちが

 健全に

 成長するのを

 見届けてからでなくては、

 多額の財産を

 子どもに

 譲る気には

 なれないのだ。

 それに加えて、

 どれだけの額を

 残してやるか、

 分配は

 どうするのか、

 私は

 非常に

 悩んでいる」

 

 

・バフェットは

 まだ26歳で、

 まだ貯蓄は少なく

 安定していなかったが、

 確信を持って

 将来の

 莫大な収入に

 胸を膨らませていた。

 ほかの人も

 そうだろうが、

 彼は

 成功して

 金持ちになれば、

 その使い道に

 困るだろう

 ということは

 知っていた。

 彼は

 ただ

 実際に

 金持ちになる前に

 その使い道に

 悩んでいたのである。

 

 

・彼と契約する

 人々は

 直感的に

 彼の

 ガルボのような

 孤独感も

 魅力の一つだ

 と思っていた。

 彼が

 秘密主義を

 主張するときは、

 単に

 秘密を守るだけでなく、

 干渉も拒否し

 独立を保っていた。

 彼は

 素人の

 意見や受け売りを

 嫌い、

 投資のことは

 自分で決め

 実行していた。

 このような彼に

 他人の意見など

 何の

 役に立つのだろう?

 感情的に、

 アドバイス好きの人間や

 うまい話をする人間を

 信じていなかった。

 株価は

 大衆の意見で

 決まるとしても、

 その意見が

 変わったから

 何だというのだ。

 彼は

 自分の分析は

 堅実である

 という

 自信を

 持っていた。

 

 

フランチャイズ

 市場を確保する

 機能がある。

 

 

ポートフォリオの半分は、

 全く異なる

 二つの株で

 占められていた。

 その株は

 対局的な性格を

 持っていた。

 バフェットに

 いわせれば、

 バークシャー

「価格的に重要」

 なのに対し、

 アメリカン・エキスプレスは

「将来的な期待の意味で重要」

 なのだった。

 彼は

 軟着陸を

 目指したが、

 落し所が分からなかった。

 彼は

 基本的に、

 割安感を

 判断の基準に

 していたが、

 質にも

 注意を

 払っていた。

 

 

「投資の目的は

 何だろう?

 節税することではない。

 もちろん

 考慮するべき点ではあるが、

 手段と目的を

 混同するべきではない。

 しかし、

 高い税率のもとでは、

 せっかく

 投資に

 成功しても

 利益は

 小さなものに

 なってしまう」

 

 

「これは

 たぶん

 私の偏見だろうが、

 集団の中から

 飛びぬけた

 投資実績は

 生まれてこない」

 

 

・注意さえしていれば

 すべてを

 壊してしまうことはない、

 つまり、

 注意の仕方しだいで、

 多様性を

 持たせなくとも

 損を出さないことは

 可能だと

 考えた。

 

 

・バフェットには、

 財産を

 物質的な欲求を

 満たすために

 使おう

 という

 考えがなかった。

 バフェットが

 大金を稼ぐのは、

 モノを買うためではなく、

 金額が

 ゲームのスコアカード

 だからだった。

 

 

「もし、

 投資に回していれば、

 このおカネが

 20年後には

 いくらになっているか

 想像できるかい?」

 

 

・バフェットは

 欲しいものは

 何でも

 手に入れられるように

 なるにつれ、

 どんなに

 小さな

 おカネでも、

 将来は

 巨大な財産に

 成長する

 可能性がある、

 という

 考えに

 取りつかれるようになった。

 いまの10セントは、

 将来には

 もっと

 大きな金額に

 成長するのである。

 そう考えた

 彼は、

 おカネの支出に

 もっと

 神経を

 尖らせるようになった。

 彼は

 生命保険にも

 入らなかった。

 計算したら、

 保証金額よりも

 彼が

 保険金を

 運用したほうが

 よかったのだ。

 

 

・おカネに対しては、

「興味がない」

 というのと

「カネがすべてである」

 という、

 二つの考えを

 持っているようだった。

 彼には

「カネを使うのは

 悪いことである」

 という、

 生真面目な

 倫理観があった。

 

 

「ウォーレンは

 怖れていた。

 彼は

 国粋主義に至る

 思考や

 戦争を避けるための

 方法に関する研究に

 興味を持っていた。

 そして、

 世界が

 終焉を迎える

 確率を

 常に

 計算していた」

 

 

・彼は、

 平和主義の

 哲学者で

 数学者の

 バーランド・ラッセルの

 著作に熱中し、

 彼の世界人的な考え方に

 共鳴していた。

 そして、

 ラッセルと同様に、

 死について

 非常に

 真剣に

 考え、

 核戦争などによる

 危険から

 地球を守るには、

 社会が

 よくならないと

 いけない

 と考えた。

 彼は

 孤立主義的で、

 政府による

 管理に反対する

 立場だったが、

 政府の役割は大きい

 と考えていた。

 

 

・ウォーレンは

 無造作に

「こうしよう、

 君は

 スージー

 スライドを

 見せてあげてくれ。

 僕は

 君の寝室で

 財務諸表を

 読ませてもらうよ」

 といった。

 ピラミッドは、

 壁紙と同じで、

 彼の

 興味範囲外だったのだ。

 

 

・彼の持っていた

 財務諸表が、

 ウォルト・ディズニーのもの

 だったせいかもしれない。

 その頃、

 彼は

 その会社が制作した

 最新作

メリー・ポピンズ」を

 タイムズ・スクエア

 見にいった。

 いうまでもないが、

 バフェットの興味は

 主役の

 ジェリー・アンドリュースではなく、

 もっぱら

 株のほうに

 向いていた。

 

 

・彼は

 観客が

 映画に

 釘付けに

 なっているのを

 見て、

 今日だけでなく

 将来にわたって

 ディズニー映画を

 観にやって来る

 彼らの

 入場料の

 ほんの一部を

 手に入れる

 価値がある

 と考えた。

 

 

・その後、

 バフェットは

 ウォルト・ディズニー自身を

 訪ねた。

 半そで姿の

 アニメーターは

 かつてなく

 雄弁だった。

 バフェットは、

 ディズニーが

 仕事をすることに

 子どものような

 喜びを

 見出している姿に

 心を打たれた。

 その姿勢は

 まさに

 バフェット自身の

 仕事に対する

 姿勢と

 同じだった。

 

 

・バフェットは、

「本来の価値」より

 実際に

 株価が

 十分に

 低い株を

 買う、

 という

 グレアムの

 基本概念を

 捨ててしまった

 わけではない。

 ただ、

 価値の概念を

 拡張しただけに

 すぎない。

 たしかに

 ディズニーの

 フィルム・ライブラリーは

 価値の測定が

 難しく

 帳簿にも

 載っていないが、

 バフェットは、

 工場などの

 資産と

 同じ価値を持つ

 と考えた。

 

 

・バフェットの考えでは、

 プロは

 より投機的になり、

 昔からいうように、

 プロは

 いつでも

 冷静だが、

 アマチュア

 熱くなり

 失敗する

 という

 構図が

 逆転していた。

 市場が

 株価を

 どう評価するかが

 問題の中心となり、

 集団心理の影響を

 強く受けるようになった。

 

 

・当時の市場は、

 株価そのものにしか

 興味のない

 投資家が

 ほとんどで、

 刻々と変わる

 株価に

 一喜一憂していた。

 しかしながら、

 ウォルト・ディズニー

 はじめとする

 企業の業績の

 変化は

 非常に

 ゆっくりとしたものだった。

 

 

・石油の試掘業者が

 天国の入り口で、

 鉱区の空きはないことを

 告げられた。

 聖ペトロから

 ひと言だけ

 発言する

 許可を

 与えられた

 彼は、

「地獄で石油が出たぞ」

 と叫んだ。

 天国の

 石油堀り達は、

 先を競って

 地獄に向かった。

 そして、

 その試掘業者は

 天国への入場を

 許された。

 ところが、

 当人は

「いえ

 結構です。

 本当に

 石油が

 出る

 かもしれないから

 彼らと

 一緒に

 行きます」

 といった。

 こんな話を

 誰が

 信用するか

 と思うだろう。

 皆

 取り残されるのが

 怖いのである。

 

 

「ゲームのルールが

 以前とは

 変わってしまったとき、

 新しいやり方は

 間違っているとか、

 結果的には

 失敗するだろうとか

 いうのは

 人間だけだ。

 いままで

 私は、

 この種の

 発言をする

 人を

 軽蔑のまなざしで

 見てきた。

 また

 古い価値観を

 捨てられないために、

 新しいルールに

 なじめずに、

 失敗した

 人達を

 数多く

 見てきた。

 私が

 現在の潮流に

 ついていけないのも

 明らかだ。

 しかし、

 一つだけ

 はっきり

 いえることがある。

 新しいやり方が

 大きな利益を

 生み出すことができ、

 同時に

 私の

 これまでのやり方の

 効力がうせ、

 大きな損失を出す

 可能性があるとしても、

 私は

 これまでの

 やり方を

 変える

 つもりはない」

 

 

・彼は

 オハマ、友人、グレアムを

 捨てることはなかった。

 彼の人生を通じて、

 人とのつながりに

 こだわり続けてきたのだ。

 彼の

 最も

 恐れるものは、

 物事が

 途切れることだった。

 株を売ることも

 所有の中断である。

 ほかに

 彼が

 常に

 抱えていた

 哲学的な問題は、

 どこで線を引くか、

 つまり

 この仕事を

 どこまでやり、

 いつ

 利益を確定するか、

 ということだった。

 ウォールストリートに、

 このような

 問題を

 考えている

 者は

 誰一人

 いなかった。

 

 

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