ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.37 (抜粋10箇所)『グーグル』スティーブンレヴィ

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   『グーグル』

    ネット覇者の真実

    追われる立場から追う立場へ

      スティーブン・レヴィ

      仲達志+池村千秋訳

 

 

 

バンガロールでは、

 ある興味深いシーンを

 目撃した。

 近くスタートする予定の

 製品について

 概要を説明した後で、

 メイヤーが

 地元のエンジニアたちから

 質問を受けていたときのことだ。

 一人が

 こう尋ねた。

「製品化への

 ロードマップについては

 わかりました。

 でも、

 収益化への

 ロードマップは

 どうなっているのですか?」

 メイヤーの答えは

 けんもほろろだった。

「そういう考え方を

 してはいけない」

 と彼女は言った。

「私たちは、

 ユーザーのことだけを

 考えればいいんです。

 ユーザーが

 満足してくれれば、

 収益は

 後からついてくるものです」

 

 

「たとえ

 失敗したとしても、

 完全に

 失敗するようなことは

 めったにない」

 と彼は言う。

 必ず

 何らかの成果を

 得られるはずだと。

「皆、

 それが

 わかっていないんだ」

 この原則が

 ペイジの念頭を

 離れることはなかった。

 誰かが

 短期的な解決策を

 提案するたびに、

 ペイジは

 本能的により

 長期的な視点に

 こだわった。

 やがて

 グーグラーの間に

 あるジョークが

 広まった。

「ラリーは

 未来に

 行ったことがあって、

 自分が

 見たとおりにやれ

 と言うために

 帰ってきたのさ」

 

 

・ペイジの机の上には、

 アップルの

 インターフェースでアインの

 第一人者だった

 ドン・ノーマンの

 古典的名著

『誰のためのデザイン?

 認知科学者のデザイン原論』

 が置いてあった。

 

 

「ユーザーは

 常に

 正しい」

 

 

・ペイジに

 影響を与えた本は

 もう一冊ある。

 才気あふれる

 セルビア人の発明家

 二コラ・テスラの

 伝記である。

 テスラの

 科学に対する貢献は、

 おそらく

 発明王と言われた

 エジソンのそれに

 匹敵する。

 彼は

 ペイジさえ

 感銘を受けるほどの

 大きな野心を

 胸に秘めていたが、

 ほとんど

 無名のまま

 死んだ。

「偉大な発明者

 だったはずなのに、

 何という

 悲劇だろう

 と思った」

 とペイジは言う。

「手元に

 資金さえあれば、

 もっと

 偉大な業績を

 残せたはずだ。

 が、

 商品化するのに

 苦労した。

 僕は

 この教訓から

 学びたい。

 発明をするだけで

 終わりたくない。

 より良い世界を

 つくるためには、

 発明以外にも

 多くのことに

 手を染める

 必要がある」

 

 

「コンピュータ科学

 というより、

 SF小説

 近かった」

 とウィノグラッドは

 述懐している。

 しかし、

 こうした

 奇抜な発想ができる

 人材は貴重であり、

 現代の科学界に

 この種の創造性を

 大きく羽ばたかせる

 余地があることも

 確かだった。

 

 

「グーグルには

 人間と同じくらい

 賢くなってほしい。

 ユーザーが

 質問を思いつくのと

 同時に

 答えが戻ってくるのが

 理想だ」

 

 

「僕は

 グーグルを

 こんなふうに

 思われる

 存在にしたい

 と考えている。

『何かを

 ググったのであれば、

 それ以上

 調べる

 必要はない。

 まだ

 ググっていないなら、

 何も調べていないのと

 同じことだ。

 以上』」

 

 

「ユーザーが

 何かを

 見つけられなかった場合、

 落ち度は

 私たちにある。

 これは

 重大な責任だ。

 人命を守る

 医師の重責に

 近い」

 

 

「何かをしたいなら

 自分でやれ

 というのが

 グーグルの鉄則

 だからね」

 

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