ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.98 『超訳ブッダの言葉』小池龍之介 ディスカヴァー・トゥエンティワン ー抜粋16箇所

 

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超訳ブッダの言葉』

   小池龍之介 編訳

    ディスカヴァー・トゥエンティワン

 

 

 

・決して

 私に

 依存することなく、

 君自身の

 感覚を

 拠り所に

 するように。

 

 

・もし誰かに悪口を言われたら

→もし

 君が、

 誰かに

 悪口を

 投げかけられて

 傷つきそうに

 なったなら、

 思い起こしてみると

 良い。

 この悪口っていうやつは、

 今に始まったこと

 ではなく、

 原始時代から

 ずーっと

 続くものだ

 ということを。

 静かに

 黙っている人は、

「ムッツリしている」

 と悪口を言われ、

 たくさん

 話をする人は、

「おしゃべりな人ですこと」

 と非難され、

 礼節をわきまえて

 しゃべる人すらも、

「何か

 企んでいるんじゃないかしら」

 などと

 悪評を流される。

 

 

・怒りの発火

「あの人は

 私の悪口を

 言いやがった」

「あの人は

 私の心を

 傷つけた」

「あの人は

 私に黙って

 抜けがけした」

「あの人は

 私から

 利益を奪った」

 こんなふうに

 心の中で

 怒りを発火させ、

 いつまでも

 反復し続けるなら、

 その恨みは

 いつまでも

 静まることなく

 思い出す度

 燃え上がり、

 君には

 心安まるときがない。

 

 

・怒りのリピートから抜け出す

「あの人は

 私を

 批判した」

「あの人は

 私の心を

 踏みにじった」

「あの人は

 私を

 コテンパンに

 負かした」

「あの人は

 私のアイデア

 盗んだ」

 こんなふうに

 怒りを

 発火させるのをやめ、

 感情の反復から

 抜け出すなら、

 その恨みは

 静かに凪ぎ、

 君の心は

 ようやく

 安まる。

 

 

・君も相手も、

 やがては死んで

 ここから

 消え去る

→誰かと

 敵対して

 争いが

 生じそうに

 なったら、

 しかと

 意識してみるといい。

 君も相手も

 やがては

 死んで、

 ここから

 消え去る、

 ということを。

 君以外の

 人びとは、

「自分もやがて死ぬ」

 という

 真理を

 うっかり

 忘却しているけれども、

 君が

 この真理を

 はっきり

 意識していれば、

 怒りも争いも

 静まることだろう。

「どのみち、

 君も

 やがて

 ここから

 いなくなる。

 どのみち、

 私も

 やがて

 ここから

 いなくなる。

 じゃあ、

 ま……、

 いっか」

 と怒りを捨てて、

 平静さを

 取り戻すように。

 

 

・君以外の誰も

 君を傷つけない

→君を

 嫌っている

 敵が

 君に対してする

 酷い仕打ち、

 そんなものは

 大したこと

 じゃない。

 君を憎む人が

 君に対してする

 執拗な嫌がらせ、

 そんなものは

 大したこと

 じゃない。

 怒りに歪んだ

 君の心は、

 それよりも

 はるかに

 酷いダメージを

 君自身に

 与えるのだから。

 

 

・「怒り」の連鎖から

 抜け出す

「もう嫌だ、

 本当に許せない」

 君の心に

 怒りが

 サッと

 広がったなら、

 脳内には

 神経毒素が

 放出されて、

 身体中に

 毒性の異変が

 広がる。

 もし

 君が

 毒蛇に

 足を咬まれたら、

 毒が

 身体に

 広がってゆくのと

 同じ。

 焦らず

 薬草を

 探して

 すりこめば、

 やがて

 毒が消えて

 命拾いの

 ホッと

 ひと息が

 つける。

 

 

・愚か者が

 何かを成し遂げると

→何がしかのことを

 成し遂げると、

 愚か者は

 すぐに、

「ねえ、

 私は、

 こんなことを

 したんだよ」

 と言い、

「尊敬されたい」

「他人を

 ペコペコさせたい」

「チヤホヤして

 もらいたい」

 と、

 物欲しさと

 浅ましさを

 むき出しにする。

「みんなに

 私のしたことを

 わかってほしい」

「みんなに

 私の言う通りに

 してほしい」

 こんな幼稚な

 物欲しさに

 まみれつつ、

 愚か者の

 欲望と傲慢さは

 ぷくぷくと

 肥え太ってゆくだろう。

 

 

・欠乏感は転移する。

→木を

 ノコギリで

 切り倒しても、

 その根っこが

 強力なら

 再び

 ニョキニョキ

 生えてくる。

 それに似て、

 君の心に

 巣食った

 欠乏感が

 あまりに

 強力な

 呪いであるがゆえ、

 一時的に

 落ち着いても

 根は

 生きているから、

 すぐに

 また

 ニョキニョキと

 伸び、

 苦しくなり、

「足りなく」なる。

 たとえば

「どうして

 今日、

 会えないの」

 と、

 欠乏感を

 ぶつけたら、

 相手が

 会ってくれて

 落ち着いても、

 すぐに

「どうして

 私の話を

 ちゃんと

 聞いてくれないの」

 となる

 という具合に、

 欠乏感の癌は、

 ひょいっと

 別のところへ

 転移する。

 

 

渇愛の根っこを

 掘り崩す

渇愛

 荒れ狂った

 川の流れは、

 癌が

 あちこちに

 転移するのにも

 似て、

 あっちへ

 こっちへ

 流れていっては、

 転移する。

 満たしたと思えば

 すぐに、

 足りなくなる。

 その渇愛

 ごまかしたくて、

「あれが欲しい」

「もっと

 かっこいい仕事がしたい」

「みんなに

 もっと尊敬してほしい」

 と、

 わがまま

 という名の

 植物が

 どんどん

 生い茂っては

 君を苦しめる。

 それらの

 植物が

 生えたことに、

 君が

 はっと

 気づけたならば、

 智慧のスコップで

 その植物の根っこを

 掘り崩すように。

 

 

・家族や

 恋人や

 子飼いの部下など

 身近な人々に

 対しては、

 愛情があるからこそ

 ついつい

 甘えてしまって、

「私を

 大事に

 思ってくれているなら、

 このくらいは

 してくれるはず」

 と思い込んでしまう。

 けれども、

 その

 わがままな

 欲求は

 たいていの場合、

 満たされず、

 憂鬱になる。

 このように

 愛情による

 執着が

 強すぎると、

 自分のことを

 大事に

 思ってくれるかどうか

 不安になり、

 恐れが

 生じる。

 すなわち、

 歪んだ愛情ゆえに、

 憂鬱さや恐れが

 生じる。

 歪んだ愛情という

 呪縛から

 解放されるなら、

 もはや

 君に

 憂鬱さや恐れは

 存在しなくなるだろう。

 

 

・たとえ

 君が

 鉄の鎖で

 縛られても、

 木の拘束具で

 拘束されても、

 麻ひもで

 ぐるぐる巻きにされても、

 それらは

「強力な呪縛」

 ではない。

 自分の

 稼いだお金への

 執着や、

 買いこんできては

 増えていく物への

 執着や、

「私の子どもは

 こうなれ、

 こうはなるな」

「私のパートナーは

 こうなれ、

 こうはなるな」

 という

 支配欲への

 執着。

 智慧ある者にとっては、

 これらの

 あくことなき

 執着こそが、

「強力な呪縛」

 に見える。

 その呪縛は、

 ゆるやかに

 見せかけて

 実は

 ぎゅうぎゅう

 ギリギリ

 しつこく

 絡みつき、

 あまりに

 逃れ難きものゆえに。

 これらの

 呪縛を

 断ち切った

 君は、

「こうしてほしい」

「ああしてほしい」

 と求める

 浅ましさから

 自由となるだろう。

 

 

・君よ、

 次の

 四つのポイントが

 揃っているような

「求めてばかり」の

 友は、

 実は

 友ではなく、

 友人もどきだと

 幻滅しておくこと。

①君の都合を

 考えずに、

「あれをして。

 これをして」

 と求めるばかり。

②ちょっぴり

 助けてくれたり

 優しくしてくれて、

 たっぷり

 見返りを求める。

③君に

 嫌われるんじゃないかと

 恐れるがゆえに、

 君のために

 優しく尽くす。

(そんな人は、

 安心すると

 急に

 態度が悪くなるだろう)

④君と付き合うことで、

 自分にとって

 どんなメリットが

 あるのかと、

 損得計算しか

 していない。

 これら

 四つのポイントが

 揃っているなら、

 そんな友人もどきからは

 遠ざかるように。

 

 

「うーん、

 指摘したいんだけど、

 どうしよう」

 と、君が

 心の中に

 秘めて

 隠している

 言葉が、

 事実に

 反していたり、

 他人に

 ダメージを

 与える

 内容だったりするなら、

 決して

 それを

 語らないように。

 さらに、

 その

 秘めている

 言葉が

 事実であったとしても、

 それが

 他人に

 ダメージを

 与える

 内容であるなら、

 それを

 語らない

 練習をすること。

 君の胸に

 秘めている

 言葉が、

 事実であり

 しかも

 相手に

 ダメージを与えず、

 相手にとって

 メリットがあると

 わかるなら、

 あくまでも

 タイミングをみて、

 それを

 伝えると良い。

 

 

・自分の

 内面の変化を

 見つめようと、

 絶え間なく

 自らに

 向き合う人は、

 それにより

「瞑想者」

 と呼ばれるに

 ふさわしい。

 自分自身の

 内面を

 見張り続ける人は、

 心の

 安らぎと自由に

 辿り着く。

 遺伝子の

 生存本能に

 支配され、

 無意識的に

 暴走させられ続けてきた

 奴隷のような

 状態から、

 ついに

 自由の身へと

 辿り着く。

 

 

・君を

 苦しめる

 感情

 すなわち、

 かなわぬものを

 求める欲望と、

 いつまでも

 反復する怒りは、

 他人がつくったものではなく、

 君自身の心身から

 生まれる。

 好き嫌いという

 わがままも

 恐怖によって

 ビクッとすることも、

 君の心身によって

 つくられる。

 たくさんの

 余計な

 考え事も

 妄想も、

 君自身の心身から

 生まれ、

 君の心を

 つかまえて

 いじめる。

 そう、

 まるで

 少年たちが、

 いたずらに

 カラスをつかまえ

 投げ捨てて、

 いじめるのにも

 似てる。

 

 

 

 

 

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