ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ独学ノート ー抜粋7箇所

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   独学ノート

 

 

 

「最初に

 貯めた金を

 失った後でも

 やり続けられたのは、

 意志が強い

 証拠だよ。

 その点では

 おぬしは

 普通の人では

 ないだろう」

 

 

「意志の力?

 なんと

 馬鹿なことを

 言うことか。

 意志の力さえあれば、

 ラクダも運べない

 荷物を持ち上げたり、

 牡牛たちでも

 動かせない

 荷物をひっぱったり

 するだけの力が

 人間に

 備わる

 というのかね。

 意志の力が

 あるとすれば、

 それは

 自分に課した

 仕事を

 何としてでも

 やり遂げるのだ

 という

 頑固たる決意、

 でしかないのだよ。

 何かの

 仕事をすると

 自分で決めたなら、

 それが

 どんなに

 つまらないこと

 であろうと、

 最後まで

 それを

 やり遂げる。

 それ以外に、

 どうすれば

 大事をなせる

 自信を持つことが

 できるかね。

 例えば、

 自分で

『百日の間、

 街へ入る

 橋を渡るとき、

 道路から

 小石を一つ

 拾って

 川の中に

 投げ入れることに

 しよう』

 と決めたとすれば、

 その通りに

 するのだよ。

 7日目に

 そのことを

 忘れて

 橋を

 通り過ぎてしまった

 とすれば、

『明日

 石を2つ

 投げ入れれば

 同じことだ』とは

 しないのだ。

 その代わり、

 戻って

 石を投げる。

 20日目になって

『アルカド、

 こんなことは

 何の

 役にも立たんぞ。

 毎日

 小石を一個

 投げて、

 それで

 何になるのだ。

 ひと掴み

 投げてしまって

 それで

 終わりにしよう』と

 考えることもしない。

 そんなことは

 考えもしないし、

 実行することもない。

 1つの仕事を

 決めたら、

 最後まで

 それを

 行うのだ。

 今の私は

 途中で諦めたり、

 到達が難しいことや

 実際にできないことを

 始めないように

 気をつけているよ。

 なにせ、

 私は、

 怠けるのが

 大好きだからね」

 

 

「全員が

 同じ金額を

 稼いでいるわけでは

 ありませんな。

 ほかの人より

 稼ぎが

 ずっと

 多い方もいる。

 あるいは

 養わなければならない

 家族が

 ずっと

 多い方もいる。

 ところが

 すべての方の

 財布だけは

 皆一様に

 薄かった。

 そこで一つ、

 人間と

 その子孫について

 驚くべき

 事実を

 お教えしましょう。

 私たちが

 それぞれ

 必要経費

 と呼んでいるものは、

 自分で

 気をつけていない限り、

 必ず

 収入と

 等しくなるまで

 大きくなって

 しまうものなのです。

 必要な経費と

 自分自身の欲求とを

 混同しては

 いけないのです。

 家族の欲求も

 含めてですが、

 皆さんが

 それぞれの

 欲求を

 叶えるために、

 皆さんの

 稼ぐ金額では

 足りないわけですな。

 ですから

 稼ぐ金は

 全部

 その欲求を

 満たすために

 使われてしまう。

 ところが、

 まだまだ

 叶えていない

 欲求は

 いくらでも

 残っている。

 人間というものは

 皆、

 叶えることの

 できない

 欲求を

 抱えているものです。

 私が

 金持ちだからといって、

 どんな欲求でも

 叶えられるだろうと

 お思いですかな。

 それは

 違います。

 私の時間には

 限りがあり、

 力にも

 限りがあります。

 どこまでも

 無限に

 旅ができる

 わけではないのです。

 食べられる

 量だって、

 趣味を

 楽しむことだって

 限りがあるのです」

 

 

「しかし、

 いまの

 日本人は

 人生が

 一度きりってことを

 あまりにも

 忘れすぎていますね」

 

 

「いま

 存在している

 すべての

 人間も

 あと100年もすれば

 ほとんど

 全員

 入れ替わっているんだ。

 大金持ちも

 貧乏人も

 等しく

 消えてしまい

 生きていたことは

 すべて

 幻のようなものに

 なってしまうのだ

 一人一人の

 存在なんて

 たいして

 意味のないこと

 なんだ。

 君も

 私もだ。

 だからこそ、

 一日一日を

 大切にして

 楽しまなきゃ

 いけないのだよな。

 無意味な

 存在だからこそ、

 なおさらに」

 

 

「人生

 いろいろな

 不幸が

 起きてこそ

 楽しいのだよ。

 幸せばかりの

 人生なんて

 本当は

 不幸せなだけだ。

 私に言わせれば

 君の

 今の

 苦しみは

 最高の

 幸せだよ。

 まあ

 それも

 受けとめ方次第

 だがな」

 

 

「1年間の

 自殺者が

 3万人を

 こえたらしいが、

 たぶん

 その人たちは

 愛がなくなったんだ

 と思うなあ。

 異性との愛であれ

 親子愛であれ

 何か一つでも

 愛があれば

 人は

 自殺は

 しないんじゃないかな」

「この前

 ふらりと

 青山墓地

 寄ってみたんだよ。

 無数にある

 墓石を

 見ていたら、

 人間なんて

 なんて

 はかない

 存在なのか

 と思ってなあ。

 みんな

 いつか

 死んで

 無になるんなら

 生きていた

 意味ってあるのかと」

「なあ

 只野

 俺たちに

 生きる

 意味はあるのか。

 生まれることって

 いいことなのか?

「私も

 ときどき

 わからなくなりますが

 でも

 トータルして

 考える必要は

 ないんじゃないですか。

 そのとき

 そのとき

 感じるままで。

 自分が

 生まれて

 良かったか

 悪かったかは

 死んで

 やっと

 わかること

 じゃないでしょうかね

 そのときに。

 苦しみがあるから

 楽しみがあり

 楽しみがあるから

 苦しみがある。

 そう思って

 前向きに

 明るく

 生きるしか

 ないでしょうね」

「もう

 苦しみしか

 残ってないがな」

(まあ

 確かに

 佐川課長に

 明るい

 未来は

 考えられないが……)