ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.155 『愚かな農夫』タルムードより

 

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《愚かな農夫》

 

 

 

 あるところに

 愚かな農夫がいた。

 耕作用の牛と

 荷物運搬用のロバに

 同じ軛(くびき)をつけて、

 馬とロバを

 一緒に進ませようとした。

 しかし、

 牛とロバは

 足並みが合わず、

 歩みを止めてしまった。

 農夫は

「何故

 二匹とも

 動かないのだ」

 と怒り、

 牛とロバを

 鞭で打ち続けた。

 そのために、

 牛もロバも

 死んでしまい、

 新しく買わなければ

 ならなかった。

 それでも

 農夫は、

 自分の間違いに

 気づかず、

 牛とロバに

 同じ軛をつけ、

 鞭打ちを

 やめなかったので、

 生涯

 貧しい暮らしから

 抜けられなかった。

 

 

・子供の個性を

 大切にする。

 横並びの教育の

 重大な問題点を

 知ること。

 人と違うようになるための

 教育をする。

 

 

「牛とロバとを

 同時に一つの

 軛にかけ、

 鋤を引かせては

 ならない。

 ウールと亜麻糸を

 混ぜて

 布を織っては

 ならない」

 

 

 知恵は

 誰にも

 奪えない。

 

 

 お金や、

 物、

 不動産などの

 目に見える財産は、

 使えばなくなり、

 土地や建物は

 権力者に奪われる

 危険がある。

 安心して残せるのは、

 しっかりした

 論理観、道徳律と

 人生を切り拓いていく

 知恵だけであった。

 世代から世代へ、

 母親から子供へ、

 子供から孫へと

 伝えられる

 ゆるぎない

 価値観、論理観、

 それが

 財産なのである。

 教育によって

 伝えられた

 目に見えない

 財産は、

 誰にも奪うことは

 できない。

 

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