ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.100 『金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん』本田健 PHP文庫 ー抜粋7箇所

 

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『金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん』

 仕事と人生の変わらない法則

   本田健

     PHP文庫

 

 

 

「ビジネスオーナーに

 なるためには、

 ビジネスのことを

 知らないと

 いけない。

 でも、

 投資家で

 成功するためには、

 ビジネスの知識

 プラス、

 お金についても

 知らないと

 駄目だ。

 ビジネスで

 成功しても、

 投資で

 失敗するやつが

 多いのは、

 そのためさ」

 

 

・これから

 お金が増える

 というだけで、

 子どもの夢が

 叶ってしまった。

 また、

 今までは

 何事にも

 自信がなかったのに、

 お金が入ってくる

 というだけで、

 自分の性格まで

 変わっていくことに、

 ナイーゾは

 驚きを覚えた。

 ヘッジホントが

 スタートしたとき、

 説明会に参加しなかった

 村のゾウたちは、

 まったく

 見向きもしなかった。

「ほんとに、

 大丈夫なの?」

「サギじゃないの?」

 という声が

 ほとんどだった。

 たしかに、

 お金が

 お金を生むなんて、

 にわかに

 信じられなくて

 当然だ。

 ところが、

 そんな

 ゾウたちも、

 投資の明細書を

 見せられると、

 投資していない

 自分が

 すごく

 損をしているような

 気がして、

 焦りを

 感じたのだった。

「何もしないで

 お金が増えるなんて、

 そんなの

 ありえない!」

 と一部の

 年寄りゾウたちは

 最後まで

 眉をひそめていたが、

 ヘッジホントに

 投資する

 ゾウたちの数が

 どんどん

 増えていくと、

 肩身が狭くなった。

 しまいには、

「みんなが

 やっているなら、

 安心だな。

 よし、

 わしも

 やってみよう」

 と、

 みんなと

 同じように

 熱に浮かされたようになり、

 老後の蓄えとして

 とっておいた

 大金を預けた。

 カネー村のゾウたちは、

 炭鉱の時代から、

 儲け話には

 すこぶる

 弱かった。

 三代前のゾウたちが、

 世界中から

 一攫千金を求めて

 移住してきただけあって、

 村のゾウたちには

 ギャンブラーの血が

 流れているのだ。

「金が出た!」

 と聞けば、

 何も考えずに、

 ツルハシとスコップを

 持って、

 走っていくような

 ゾウたちだった。

 このヘッジホントは、

 まさしく

 何十年ぶりかの

 ゴールドラッシュだった。

 村のカフェでは、

 当時、

 炭鉱を掘り当てて

 大金持ちになった

 年寄りゾウが、

 昔のカネームラは

 すごかった

 という

 自慢話を

 披露して、

 にわかに

 注目を集めた。

 みんな

 その話に

 聞き入った。

 だが、

 なぜ

 一時は金持ちになった

 ゾウが、

 今

 生活に困っているのか、

 そのことについては、

 誰も

 興味を示さなかった。

 そして、

 ヘッジホントが

 どういうもので、

 なぜ

 お金が増えるのかについて、

 疑問を持つゾウは

 いなくなってしまった。

 

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「たくさん

 喜ばせた

 ゾウが、

 お金持ちに

 なる」

「与えた分だけしか、

 受け取れない」

 

 

「いいかい、

 たくさんのゾウを

 喜ばせたゾウが

 お金持ちに

 なるんだ。

 周りに

 幸せを与えた分だけ、

 お金を

 受け取ることが

 できる。

 何も与えないゾウは、

 何も

 受け取ることが

 できない。

 それが、

 この社会の仕組み

 なんだよ」

 アルーゾは、

 パン屋の他にも、

 様々な職業を

 例に挙げて

 説明してくれた。

 町の広場の

 掃除をしているゾウは、

 働いた分だけ

 報酬を受け取る。

 けれども、

 その仕事がやれるゾウは

 たくさんいるので、

 たいした報酬を

 受け取れない。

 逆に、

 世界的な

 技術を持っている

 脳外科医なら、

 手術を

 お願いしたいゾウは

 いくらでも

 報酬を払う。

 だから、

 名医は

 自然と

 お金持ちになる。

「僕、

 手先が

 ぶきっちょだから、

 お金持ちになるのは

 無理なのかなあ」

 とゴンゾー。

「大丈夫。

 みんなが

 喜ぶことをやれば、

 誰でも

 お金持ちになることは

 できる。

 もっとも、

 お金持ちになることだけが

 すべてではないから、

 勘違いしないでほしい」

 

 

「大人は、

 何故

 お金のことで

 喧嘩するの?

 うちの

 パパとママは、

 普段は

 とても

 仲がいいんだけど、

 お金のことになると、

 いつも

 喧嘩をするんだ」

「それは、

 お金が

 わしらの感情を

 逆なでするからじゃ。

 お金は、

 わしらの

 優しい心と、

 醜い心を

 浮き彫りにする

 力がある」

「お金があると

 優しくなれるの?

 お金がないと

 喧嘩をするの?」

「まあ、

 そういうことだな。

 たとえば、

 パパやママに

 すごく叱られて、

 もう嫌だ、

 と思ったことは

 あるだろう?」

「うん、

 いたずらすると

 ママに叱られる。

 それで、

 最悪の気分になる!」

「うん、

 そう。

『もう、

 最悪だ!』

 というような

 強烈な感情を

 引き出す魔力が

 お金にはあって、

 大人たちは、

 それに振り回されて

 生きている。

 お金が

 手元にあれば

 安心するし、

 なければ

 不安を感じるんだ。

 本当は

 お金なんて

 なくても

 生きていけるのに、

 不思議だと

 思わないか?」

 エンゾーは、

 こっくり頷いた。

「君には、

 お金に振り回されるような

 大人になってほしくない。

 君の

 パパやママが

 お金で

 嫌な目に合っているのは、

 正しい知識が

 ないからだ。

 だから、

 お金について

 よく学んでほしい。

 お金には、

 人を

 恨んだり、

 不安にさせたりする

 力があるが、

 人を

 安心させたり

 愛を伝える

 力もあるんだ」

 エンゾーの

 いいところは、

 とにかく

 素直なところだ。

「わかったよ、

 アルーゾ。

 お金がなくても

 幸せになれるってこと、

 僕、

 帰ったら

 パパとママに

 教えてあげる」

「お金より、

 もっと

 力の強いものがある。

 それは

 愛と友情だ。

 この二つは、

 お金の

 マイナスエネルギーよりも

 強い。

 お金がなくなっても、

 友達との絆や

 パパ、ママを大事にしたい

 という気持ちだけは、

 絶対

 なくしては

 いけないよ」

 

 

「カネー村の

 みんな、

 聞いてください。

 僕は、

 ヘルーゾ。

 町でリストラされて、

 村に戻ってきました。

 何をやっても

 駄目なゾウです。

 でも

 僕が、

 生きることに

 絶望していたときに、

 同級生の

 トルーゾが、

 ヘッジホントの話を

 してくれて、

 これで

 未来が変わるって

 思った。

 トルーゾは

 僕に言った。

『本を読んで

 お金持ちになったやつは

 いないぞ』

 って。

 それを聞いて、

 僕は

 逆に

 わかったんだ。

 誰が

 何て言ったって、

 僕は

 本を読むことが

 好きだって。

 だから、

 諦めないで

 本を書こうって

 決めたんだ。

 つまり、

 お金が

 あるなしの

 問題じゃない。

 人生は、

 誰にとっても

 たった一回きり。

 だから、

 今しか

 できないことを

 今やらないと、

 一生後悔するって

 思ったんだ。

 トルーゾは、

 僕に

 本当の生き方を

 教えてくれた。

 僕は

 とっても

 感謝しているんです」

 続いて

 ヤルーゾも

 舞台に上がった。

「トルーゾは、

 確かに

 逃げようとした。

 でも、

 根は

 いいやつなんだ。

 俺も

 お金を増やすことばっかり

 考えてたけど、

 今回の件で

 それが

 間違っていることに

 気がついた。

 お客さんの服を

 クリーニングして、

 シミを抜いて、

 取れかかったボタンは

 つけ直す。

 そしたら、

 お客さんは

 感謝してくれる。

 それが

 大切なんだって!

 お金は、

 お客さんからの

 感謝のしるしだってことが

 わかったんだ。

 俺は、

 それを教えてくれた

 トルーゾを

 許したい」

 

 

・数年前には

 考えられなかったことですが、

 政府が発行する

 通貨が

 これほど

 信用できないようになると、

 自分たちの通貨を

 つくろうという

 動きが

 出てくるかもしれません。

 それは

 自然発生的に、

 ごく小さな

 コミュニティから

 生まれてくることに

 なるでしょう。

 地域通貨とは、

 政府が発行する

 法定通貨ではなく、

 ある地域やコミュニティで

 発行される通貨です。

 原則的に

 ドル、円、ユーロなどの

 法定通貨

 交換できず、

 ある特定の

 コミュニティ内でしか

 通用しないものです。

 特徴として、

 この通貨は

 持っていれば

 時間とともに

 価値が減っていきます。

 食料や天然資源などは、

 使えば

 減っていくのに、

 法定通貨

 減りません。

 そこで、

 お金も

 時間とともに

 減っていき、

 最後には

 なくなってしまうように

 つくったほうが

 理にかなっている

 という考え方が

 生まれました。

 地域通貨

 はじめたといわれる

 シルビオ・ゲゼルは、

 これを

「老化するお金」

 と呼びました。

 価値が

 時間とともに

 減っていけば、

 お金を

 貯め込むことも

 防止できます。

 お金を

 受け取って

 時間が経つと、

 その分

 価値が減ってしまうので、

 お金を

 すぐ使う

 モチベーションに

 なります。

 お金は、

 早く、

 多く

 流通すれば、

 じっと

 貯め込まれた

 状態よりも、

 はるかに

 大きい

 経済効果を

 生み出します。

 地域通貨

 独自の流通をするので、

 インフレとは

 無縁です。

 消費税などの

 税金も

 かかりません。

 不況で

 お金の流れが

 悪くなってきたり、

 インフレが

 ひどくなると、

 この

 地域通貨

 有効性が

 発揮されることに

 なります。