ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ独学読書ノートNo.55 『日本人が知っておきたい心を鍛える習慣』上田比呂志著 クロスメディア ー抜粋20箇所

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『日本人が知っておきたい

 心を鍛える習慣』

 上田比呂志著

 クロスメディア

 

 

 

・仕事を

 続けますか、

 親の死に水を

 とりますか。

 

 

・父を

 病院に

 連れていくと、

 ちょっとした

 空き時間が

 あります。

 長年の

 サラリーマン生活が

 染みついていた

 私には、

 そのときに

 することがなく、

 やるべきことの

 見当も

 つきません。

 何もしない

 時間が

 増えるにつれ、

 だんだんと

「自分は

 このままで

 いいのだろうか」

 と考えるように

 なりました。

 積み重ねたものが

 ゼロになってしまった

 虚無感を

 抱えながらも、

 今更

 何かを

 始めることも

 思い浮かばない。

 決めたはずの

 決断が、

 揺れ動き

 始めます。

 

 

・自分は

 間違っていなかった

 と思えたことで、

「会社という

 看板を

 失った

 自分に

 何ができるのか?」

「これから

 何を

 するべきなのか?」

 といった、

 それまで

 後ろ向きにしか

 考えられなかった

 問題を、

 気づけば

 前向きに

 捉えられるように

 なっていたのです。

 

 

宮本武蔵

五輪書』には、

「千日の稽古を

 鍛とし、

 万日の稽古を

 練とす」

 という件があります。

 万日とは、

 単純に計算しても

 約27年です。

 そう考えれば、

 人生とは

 日々鍛錬。

 陰のときが

 少々

 長い程度で、

 心くじけていても

 しょうがない。

 そう前向きに

 思えるのでは

 ないでしょうか。

 

 

・心に

 潤いがないと

 いい仕事が

 できないし、

 自分には

 まだまだ

 インプットが

 足りていない

 ということを

 実感しました。

 

 

・『芝浜』

 主人公の

 魚屋は、

 腕はいいのに

 酒好きで、

 長屋住まいの

 貧乏暮らしを

 しています。

 そんな

 主人公、

 ある日

 女房に

 叩き起こされて

 芝の

 魚市場に

 向かうと、

 時間が

 早すぎたのか、

 まだ

 市場が

 開いていません。

 仕方なく

 市場が

 開くのを

 待っていると、

 とてつもない

 大金の入った

 財布を

 拾ってしまいます。

 大喜びで

 家に帰った

 主人公は、

 近所の

 飲み仲間を

 集めて

 大宴会を

 開きます。

 翌朝、

 二日酔いの

 主人公は、

 女房に

「支払いは

 どうするんだ」

 と詰め寄られ、

 財布を

 拾ったことを

 説明しますが、

 女房は

「そんなものはない、

 夢を

 見たのだろう」

 と言います。

 慌てた

 主人公は

 財布を

 探すも

 見つからず、

 ついには

 本当に

 夢であったのか

 と諦めました。

 それから、

 女房の

 励ましもあり、

 つくづく

 懲りた

 主人公は、

 お酒を断って

 死に物狂いで

 働くようになります。

 三年後、

 天秤棒を

 担いで

 行商をしていた

 主人公は、

 店を構え、

 人を使うまでに

 出世を

 果たします。

 迎えた

 大晦日

 主人公は

 女房を労い、

 感謝の意を

 示します。

 そこで

 女房が、

 あの財布を

 見せながら

 告白を

 始めます。

 実は

 財布を

 拾ったのは

 夢では

 ありませんでした。

 当時は

 大金を

 横領すれば

 死刑になる

 ご時世です。

 女房は

 長屋の大家と

 相談して、

 拾った財布は

 正直に

 届け出て、

 主人公には

 泥酔に乗じて、

 夢であったと

 強弁することにした。

 そして、

 落とし主が

 現れなかった

 財布が、

 女房の下に

 帰ってきた

 というわけです。

 主人公は

 怒り、

 驚きながらも、

 最終的には

 女房の

 咄嗟の機転に

 感謝するに

 至ります。

 心打たれた

 女房は、

 三年間

 必死に

 働いた

 主人公を

 労い、

 酒を

 勧めました。

 最初は

 拒んでいた

 主人公も、

 杯を受けて、

 注がれた

 酒の香りに

 頬を緩めます。

 そして

 ゆっくりと

 杯を

 口元に

 運びます。

 ――ところが、

 主人公は

 その杯を、

 飲み干すことなく

 置いてしまいました。

 そこで

 主人公が

 言ったのが、

「よそう、

 また

 夢になると

 いけねえ」

 という

 有名なひと言です。

 

 

・うじうじと

 悩み続けていた

 私は、

 あるとき

 ひとつのことに

 気がつきました。

 自分と

 周りとの

 決定的な違いは

 何か。

 それは

「自分が

 何も

 していない」

 ということでした。

 

 

・人を

 羨み、

 嫉妬し、

 自分の境遇を

 嘆き、

 落ち込む。

 同期たちが

 一生懸命

 働く中、

 私が

 していたのは

 たった

 それだけです。

 学歴や能力以前の

 問題に

 気づかないほど、

 劣等感にまみれ、

 塞ぎ込んでいたのです。

 人を

 羨んでいる

 暇があったら、

 汗をかいて

 動き回ればいい。

 

 

・人間は

 考えたように

 なっていく。

 言い方を変えれば、

 考えたようにしか

 なれない

 ということです。

 

 

・才能があっても、

 徳がなければ

 人は止まる。

 

 

・何かを

 得るとは、

 何かを

 手放す

 ということ。

 

 

・人は

 年齢を

 経れば経るほど、

 経験を

 積めば積むほど、

「自分は

 こんなものだ」

 という

 割り切りが

 生まれてきます。

 これは

 可能で

 これは

 不可能、

 といった

 判断も

 できるように

 なりますし、

 合理性を

 身につけて、

 省エネでも

 ある程度の

 結果が

 出せるように

 なってきます。

 しかし、

 ルーチンワークなら

 まだしも、

 新しい価値を

 生み出す

 仕事をするためには、

 そのような

 姿勢ではいけません。

 一度

 学んだことの上に、

 胡坐をかいては

 いけないのです。

 学び、

 捨てることで、

 そこから

 一歩先に

 進むことです。

 

 

・何度も

 成功体験を

 積み重ね、

 仕事に対する

 自信も

 あるでしょうし、

 知識やノウハウなども

 自分の中に

 溜め込んでいるでしょう。

 一般の自衛官からすれば、

 その

 考え方やスタイルは、

 お金を払ってでも

 学びたい

 類のものなのでは

 ないでしょうか。

 ところが、

 そのような

 人たちであっても、

 より高い地位に

 就くための

 教育では、

「お前は

 ちっとも

 足りていない、

 一から

 学び直せ」

 と言われてしまうのです。

 

 

・捨てるものは、

 自分で

 決断せねば

 ならない。

 

 

・選択するもの、

 捨てるものは、

 自分自身の

 意志で

 決めなければ

 なりません。

 家族との時間を

 大切にしたいのか、

 お金がほしいのか、

 一人の自由な時間を

 持ちたいのか、

 仕事で

 自己実現をしたいのかー-。

 もちろん、

 仕事も

 家庭も、

 すべて

 望むような

 生活を

 実現できれば

 一番です。

 ただ、

 世の中

 というものは

 そう

 簡単なものでは

 ありません。

 あれもこれもと

 求めてしまうと、

 必ず

 どこかで

 無理が

 生じてきます。

 自分の

 体や心、能力の

 限界を

 無視して

 動き続けることで、

 潰れてしまうのです。

 何も捨てない

 人生とは、

 言い換えると

「何も決断しない」

「重要なことを

 選ばない」。

 そんな

 人生でも

 あるのです。

 

 

・苦しみを

 乗り越えたときに

 人は

 優しさを

 持てる。

 

 

・学び、

 捨て、

 選んだ道で

 成長する。

 

 

「人の

 一生は

 重荷を負て

 遠き道を

 ゆくが如し

 急ぐべからず

 不自由を

 常と

 思えば

 不足なし

 心に

 望み

 おこらば

 困窮したる

 時を

 思ひ出すべし」

 

 

本田宗一郎

「私の

 最大の

 光栄は、

 一度も

 失敗しないことではなく、

 倒れるごとに

 起きるところにある」

「日本人は、

 失敗ということを

 恐れすぎるようである。

 失敗を恐れて

 何もしないなんて

 人間は、

 最低なのである」

 

 

・自ら

 手がけた

 仕事で

 成功したものは

 1%に

 過ぎず、

 自分が

 成功している

 というのであれば、

 過去の失敗が

 土台作りを

 しているのだ。