ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.113 『ラストホープ福島孝徳』徳間書店 ー抜粋7箇所

f:id:ReincarnationLove:20220311124928p:plain

 

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へ
にほんブログ村

 

ラストホープ福島孝徳

 「神の手」と呼ばれる

 世界TOPの脳外科医

   徳間書店

 

 

 

・そもそも

「神の手」って

 何でしょう。

 医者が

「ゴッド・ハンド」

 と言われる場合には

「何でも

 治してしまう手」

 を意味しているんでしょうね。

 何でも治せる

 医者はいるんでしょうか。

 非常に

 残念ですが、

 いません。

 私自身も、

 この世の

 すべての病気を

 治しているわけでは

 ありません。

 だから、

 私の手は

「神の手」

 ではないんです。

 神の手を

 持っていないからこそ、

 手術の時に

 祈るんです。

「神様、

 どうか

 この人を

 救ってください」

「どうか、

 私に

 この人を救う力を

 貸してください」

 とね。

 これまでに

 実績を上げてきた結果、

 私のもとには

 非常に

 重い症状の

 患者さんが

 大勢来ます。

「あの福島ならば

 治せるかもしれない」

 そういう

 希望と期待を

 持っていらっしゃいます。

 だから、

 手術は

 いつも

 命の瀬戸際に

 立つような

 大手術になります。

 私が

 どれだけ

 力と

 技術と

 知識と

 経験を

 間違わずに

 すべて出し尽くしても、

 助かる可能性が

 100%になるとは

 限らない。

 だから

 天に向かって

「助けてくれ!」

 と心の中で叫ぶんです。

 そういう意味では、

 私ほど

 年中

 助けを求めている

 医者も

 なかなか

 いないでしょう。

 願いは

 かなわないことも

 あります。

 そういう時には、

 ことごとく

 自分の力のなさを

 恨みます。

 そして

「神様、

 どうして

 こんなに

 難しい病気を

 お作りになったんですか」

 と思ったりもします。

 けれど、

「神の助け」

 がはたらくことも

 あるんです。

 正直に言えば、

 これまで

 何百回も何千回も

 私は

 神に助けられてきた。

 最初から

 こんな話を

 してしまうと、

 何だか

 宗教臭い

 と思う人も

 いるでしょうけど、

 そういう意味では

 ありません。

 周囲が

 あまりにも

「神の手」

「ゴッド・ハンド」

 と言うもんですから、

 最初に

 きちんと

 否定をしておきたかった。

 それだけです。

 

 

・私は

「神の手を持つ男」

 ではなくて、

「神に助けられてきた男」

 です。

「神のように

 病気を治す男」

 ではなく、

「神に祈りながら、

 必死で

 病気と闘っている男」

 です。

 

 もちろん、

 いつの日か

 神様が創り出した

 ありとあらゆる病を

 治すことができる日が

 来たら、

 こんなに

 幸せなことは

 ありません。

 もちろん

「私が」

 全部治せる、

 という

 意味ではないですよ。

 私たち

 人間が、

 人類が

 そこまで到達できたら

 どんなに嬉しいか。

 そのためには、

 ひとりひとりの

 医師が

 必死の思いで

 病気に

 立ち向かわなければ

 いけない。

 互いに

 協力できることがあれば、

 精一杯の連携を

 しなければいけない。

 切磋琢磨し、

 刺激を与え合いながら、

 互いに

 成長していかねばいけない。

 そうしなければ、

 私たちの医術は

 いつまでたっても

「神」

 の領域には

 近づけない。

 現実に

 たくさんの人が

 病魔に

 苦しめられていることを

 忘れず、

 さらに

 一歩前へ進み、

 さらに

 一つ上の成果を

 求める。

 これは

 医者という仕事を

 選んだ

 人間の使命です。

 

 

アメリカでは

 たくさんの

 手術をこなす

 ドクターは

 少なくないんですが、

 そんなアメリカでも

 言われますよ。

「タカ、

 どうして

 そんなに

 忙しく

 動けるんだ?」

 とね。

 タカというのは

 向こうでの

 私の愛称です。

 ともかく、

 アメリカ国内だけでも

 毎年

 数百の手術を

 していますから、

 こうした質問は

 あちこちで

 されます。

「何で

 そこまで

 やるんだ?」

 ってね。

 私の答えは

 いつも

 決まっていますよ。

「患者さんから

 もらえる感謝が

 僕を動かすんだ」

 

 

「医療の技術というのは

 実際に見て、

 そして

 携わったときに

 本当に

 身につくものなんです。

 僕は

 いろんな国で

 教授をしているけれど、

 勉強だけで

 手術が

 うまくなるなんてことは

 あり得ないんですよ。

 僕が

 いろんな国で

 手術をすれば、

 それに立ち会う

 お医者さんも

 増えるでしょ。

 そうすれば

 多くの国で

 お医者さんが

 育つでしょ。

 日本は

 特に

 深刻なんです。

 大きな病院でさえ、

 僕一人が

 一年でやっている

 手術の数に

 追いつかなかったりする。

 そんな環境で

 いいお医者さんが

 育つわけが

 ないじゃない」

 

 

「どうすれば、

 患者さんに

 過剰な負担をかけずに

 脳外科手術ができるか?」

 それが

 私たち

 脳神経外科医にとって、

 長年の課題で

 あり続けているわけです。

 そして

 生まれたのが

 鍵穴手術、

 キーホール・サージェリー

 と呼ばれる手法です。

 確立したのは

 かくいう私。

 簡単に言えば、

 読んで字のごとし、

 頭に

 小さな穴をあけて、

 そこから

 病魔に闘いを

 挑んでいく

 手術の手法です。

 

 

・まず

 声を大にして

 言いたいのは、

 名医は

 ちゃんといる、

 ということです。

 ここまで

 読んでこられた方の

 多くは、

 日本の医療が

 抱えている

 大小様々な問題に

 眉をひそめていることでしょう。

 でも、

 もしも

 ご自分が、

 あるいは

 ご家族が

 重病にかかったなら、

「絶対に名医はいる」

 と信じて、

 必死で探してほしいと

 思うのです。

「命や健康は

 自分で

 守らなければ」

 という

 意志を持って

 探せば、

 名医には

 必ず会えます。

 これは

 脳神経外科に限った話では

 ありません。

 

 

「お金のために

 働くな。

 人のため、

 世のために

 働きなさい。

 挫折は

 あるだろうけれど、

 顔で笑って

 心で泣いて。

 仕事は楽しく、

 患者さんには

 喜びと幸せを。

 持てる

 すべての力を

 患者さんのために

 生かしなさい」

 

 

「私たち

 医師への

 最高の報酬は

 みなさんの

 笑顔です。

 そこに

 喜びを見出す

 名医、

 名スタッフは

 必ずいます。

 探してください。

 そして

 私は

 これからも

 全身全霊で

 一発全治を

 目指します。

 責任を持って

 名医を育てます。

 どうか

 期待してください」

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 

 

 

【超実戦型動画クリエイター・Webデザイナー育成スクール】