ひょっぽこ読書記録No.115 『ノストラダムス全予言』エリカ・チータム 流智明監修 二見書房 ー抜粋13箇所
『ノストラダムス全予言』
エリカ・チータム
流智明監修
二見書房
・ああ
太陽の市よ
おまえは
何度
囚われの身と
なるだろうか
空虚で
野蛮な
法を
変えながら
ひどい時代が
おまえに
近づく
もう
おまえは
奴隷になることはない
偉大なアンリが
血管を
蘇らせてくれよう
・感覚
心
足
手の動きは
ナポリと
リヨンと
シシリーとの
一致に
委ねられるだろう
剣
火
洪水
高貴なローマ人が
溺れる
殺されるか
自然死するか
脳が弱いから
そうなるのだ
・悪疫が熄み
世界は狭くなる
平和な住いが
永らく
地上につづくだろう
人びとは
空
陸
海を
安全に飛びまわる
やがて
また
戦争が始まるだろう
・武器と文書が
魚のなかに
包みこまれると
そこから
戦争を
仕掛ける人間が
出現するだろう
彼の艦隊は
海上はるか彼方まで
旅をして
イタリア沿岸近くに
姿を現すだろう
・ビレムに乗って
送られる大使が
得体が知れぬ男に
途中で
追い返される
四隻のトリレムが
塩で補強されて
乗り出してくる
彼は
鋼と鎖で
縛りつけられる
・異様な
小鳥の声が
聞こえる
呼吸する
階の管の上で
小麦の桝が
うず高く
積まれすぎて
人間が
むしゃむしゃ
共食いを
始める
・金色の火が
空から降るのが
見える
高貴の生まれの者に
撃たれ
驚異の突発事
人類の大虐殺、
実力者から
奪われる甥
観客の死
誇り高き者は
逃げる
・人口稠密の土地が
無人の荒野と
化すだろう
土地の奪い合いで
深刻な不和が
思慮分別に欠ける
者どもの
手に渡る王国
やがて
有為なる兄弟に
死と軋轢が
・人に飼いならされた
動物が
悪戦苦闘のすえに
しゃべりはじめるとき
杖に
あれほど
悪さをする雷が
大地から
引き抜かれ
宙づりにされるだろう
・平和
団結
変革が
訪れよう
身分
職務
低きが高きへ
高きがいと低きへ
旅の備えが
最初の子供を
苦しめる
戦火は消え
法の手続き
議論わく
・洪水と悪疫の
大流行により
大いなる都市は
永らく
攻めたてられる
歩哨と衛兵
手で殺害され
ふいに囚われる
が
危害を
加えられる者なし
・太陽は
牡牛座に二十度
大地震が
起きるだろう
満員の劇場が
崩壊するだろう
闇
災難が
大気
空
地に満ち
異教徒は
神
聖人に
救いを
もとめる
・年は1999年と7カ月
恐怖の大王が
天より
姿を現わすだろう
彼は
アンゴルモアの大王を
蘇生させ
その前後は
火星が
幸せに支配する