ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.72 『武将の言葉1000』高橋伸幸 西東社 ー抜粋35箇所

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『武将の言葉1000』

   高橋伸幸

    西東社

 

 

 

・藤原陳忠

「受領は

 倒るるところに

 土をつかめ」

→陳忠は

 信濃国の国主の

 任期を終え

 帰国するときに、

 馬と一緒に

 深い谷に

 落ちてしまった。

 しかし、

 やがて

 陳忠は

 平茸を

 籠一杯に詰めて

 登ってきた。

 つまり

 受領となって

 儲けようと

 思ったら、

 倒れても

 ただで

 起き上がるのではなく、

 あたりにある物は

 何でも

 持って

 起き上がれ、

 との意味。

 

 

平将門

「今の世の人は、

 必ず

 戦いに勝った者を

 君主と仰ぐものだ」

 

・弁慶

「敵が

 驕り高ぶっているならば、

 自分は

 謙虚であれ、

 敵が

 卑屈になっているならば、

 自分は

 傲岸になれ」

 

足利尊氏

「他人の悪を

 能く見る者は、

 己が悪

 これを見ず」

 

菅原道真

「一栄一落是春秋」

→一度は栄え、

 一度は落ちる、

 それが

 世の中である、

 との意味。

 

 

鴨長明

「財があれば

 恐れ多く、

 貧しければ

 恨み切なり。

 他人を

 頼れば、

 自分の身は、

 他人の

 所有物になる。

 人を育めば、

 自分の身は、

 その人への恩恵に

 使われる」

 

吉田兼好

「人の命は

 定まっていないからこそ、

 面白いのだ」

 

一休宗純

「わしは

 本来、

 道に迷った

 生き物であったが、

 あまりに

 迷いが

 深いため、

 迷っていることに

 気がつかない」

 

 

世阿弥

「上手は

 下手の手本、

 下手は

 上手の手本である

 と心得て、

 工夫すべきである」

 

「秘すれば

 花なり、

 秘せずば

 花なるべからず」

→大事なことは

 秘密にすれば

 花になる。

 秘密にしなければ

 花にはならない、

 との意味。

 つまり、

 諸芸においては

 秘密にすることで、

 面白さ、

 珍しさ、

 感動を生む

 と述べている。

 

 

大隈重信

「諸君は

 必ず

 失敗する。

 成功があるかも

 しれないけれども、

 成功より

 失敗が多い」

早稲田大学の前身・

 東京専門学校の

 卒業式

 兼

 創立十五周年祝典において

 大隈重信

 話した言葉。

 失敗に落胆せず、

 失敗で

 大切な経験を得る

 と語っている。

 

 

上杉謙信

「死なんと

 思えば

 生き、

 生きんと

 戦えば

 必ず

 死するものなり」

 

高坂昌信

「八分の勝ちは、

 危うい。

 九分、十分の

 勝ちは、

 味方が

 大負けする

 下作である」

→六、七割の勝利で、

 十割の勝利と

 するのがいいと、

 勝ちすぎを

 戒める。

 

 

織田信長

「器用というのは、

 他人が

 欲しがってもいない

 物を与える、

 つまり

 他人の思惑の

 逆をすることだ」

 

明智光秀

「仏の嘘は

 方便といい、

 武士の嘘は

 武略という。

 これをみれば、

 土民・百姓は

 可愛いものだ」

→僧侶が

 言ったことや、

 武士が

 言ったことに、

 嘘が

 混じっていた

 としても

 それは

 世のための

 方便であり、

 武略のためと

 される。

 これに比べると、

 農民が

 税を

 逃れるためにつく

 嘘などは、

 かわいらしい次元で

 大きな問題ではない、

 との意味。

 

 

前田利家

「ともかく

 お金を持てば、

 人も

 世の中も

 恐ろしく

 思わぬものだ。

 逆に

 一文なしになれば、

 世の中も

 恐ろしいものである」

 

黒田官兵衛

「武芸を

 もっぱら

 好んで、

 自分一人

 目立つ働きを

 しよう

 とするのは、

 匹夫の勇で、

 これは

 小心者の極みで、

 大将の道ではない。

 

「神の罰より

 主君の罰を

 恐れよ。

 主君の罰より

 家臣・百姓の罰を

 恐れよ。

 その理由は、

 神の罰は

 祈れば

 免れることが

 できる。

 主君の罰は

 詫びて

 謝ればいい。

 しかし、

 家臣や百姓に

 うとまれると、

 必ず

 国を失う。

 祈っても

 詫びても、

 その罰は

 免れることは

 できない」

→官兵衛が、

 すでに

 一人前の

 大名になっていた

 息子の

 長政に言った

 言葉。

 長政は

 数々の

 武功を立てて

 筑前国52万3千石を

 得たが、

 親から見ると

 まだ

 未熟に映った。

 万人の手本になるよう

 戒めた。

 

 

上杉謙信の家訓

「心に物なき時は、

 心は広く体も安らかなり。

 心にわがままなき時は、

 愛敬を失わない。

 心に欲なき時は、

 義理を行う。

 心に私なき時は、

 疑うことをしない。

 心に驕りなき時は、

 人を教える。

 心に誤りなき時は、

 人をおそれず。

 心に邪見なき時は、

 人を育てる。

 心に貪りなき時は、

 人に諂うことがない。

 心に怒りなき時は、

 言葉柔らかなり。

 心に堪忍ある時は、

 事は成就する。

 心に曇りなき時は、

 心静かなり。

 心に勇ある時は、

 悔やむことなし。

 心が賤しくない時は、

 願い事はしない。

 心に孝行ある時は、

 忠節が厚い。

 心に自慢なき時は、

 人の善を知る。

 心に迷いなき時は、

 人を咎めない」

 

 

北条早雲の家訓

①朝は早く起きること。

 遅く起きると、

 召し使っている者までが

 油断する。

②夜は、五つ(午後八時)以前に

 寝静まること。

③神仏を礼拝することは、

 心を柔らかに保つ。

④刀や衣裳は、

 他人のように

 飾り立てようとしてはならない。

⑤夕方には

 台所や居間の

 火のあるところを見回り、

 火の用心を

 家人に

 かたく申し付けて

 おかなくてはならない。

 

 

鍋島直茂の家訓

①人の才能は、

 理性をもとに

 花開くものである。

 才能があっても

 結果がでないものが多い。

②さまざまな芸は、

 独学で上達することは

 難しい。

③下の者の言葉は、

 言わんとしていることを

 察しながら聞くこと。

 金が土の中に埋まっているように。

④信心は心の掃除であり、

 他人の心を傷つけぬように。

⑤立身出世は、

 はしごの段を一歩一歩上るように。

⑥万事において

 ぐずぐずしていると、

 十のうち七つは

 悪い結果となる。

 

 

伊達政宗

「仁に過ぎれば弱くなる。

 義に過ぎれば固くなる。

 礼に過ぎれば諂いとなる。

 知に過ぎれば嘘をつく。

 信に過ぎれば損をする」

→人に対する

 思いやりが

 強くなると、

 立場が弱くなる。

 正義を強調すると、

 頑固になる。

 礼儀を重んじすぎると、

 失礼になる。

 知恵が働き過ぎると、

 嘘をつく。

 信用し過ぎると、

 自分が損をするものだ。

 五徳は大事でも、

 行き過ぎると

 害になる。

 

 

勝海舟

「困苦艱難にあうと、

 誰でも

 ここが

 大切な関門だと思って、

 一生懸命に

 なるけれど、

 これが

 一番の毒だ。

 一生懸命になっては、

 とても根気が続かん」

 

・山本常朝

「水が増えると

 船が高くなる。

 難しいことに

 出会うほど、

 一段

 高い心に

 なるのである」

 

松平定信

「非常の時こそ、

 非常の成功を

 挙げるものだ」

 

・商人八訓

①先ず朝は、

 召使いより

 早く起きよ。

十両の客より

 百文の客を

 大切にせよ。

③買い手が

 気に入らず

 返しに来たならば、

 売る時より

 丁寧にせよ。

④繁盛するに従って、

 益々倹約せよ。

⑤小遣いは

 一文より記せ。

⑥開店のときを

 忘れるな。

⑦同商売が近所にできたら

 懇意を厚くして

 互いに勤めよ。

⑧出店を開いたら、

 三ヵ年は食料を送れ。

 

 

桂小五郎

「人の技術を

 盗んで、

 自分の

 劣っているところを

 捨て、

 人の長所を

 見習って、

 自分の端緒を

 補う」

 

西郷隆盛

「私は

 土中の死骨も

 同然で、

 忍ぶべからざる

 恥を忍んでいる」

安政の大獄や、

 主君・島津斉彬

 急死があり、

 西郷は

 僧・月照

 入水自殺を図る。

 しかし、

 一人生き残り、

 それを

 恥と感じて

 苦悩する。

 1858年12月19日付、

 長岡堅物宛て書状より。

 

 

福沢諭吉

「独立の

 気力なき者は、

 必ず

 人に依頼す。

 人に

 依頼する者は、

 必ず

 人を恐れる。

 人を

 恐れる者は、

 必ず

 人に諂うものである」

 

大隈重信

「人間が生きるのは、

 社会の利益のために

 存在するということだ。

 ただ生きているのでは、

 つまらない」

 

「怒るな。

 愚痴をこぼすな。

 過去を顧みるな。

 望みを将来におけ。

 人のために善をなせ」

 

「敵なくして

 事を為すは、

 不可能である」

 

 

福沢諭吉

「十人に会って

 一人の偶然に当たるならば、

 二十人に接して

 二人の偶然を得るべきである」

 

藤堂高虎

「常に

 良き友と

 話をするようにして、

 異なった見解を

 聞くべきである。

 善悪は

 友人に

 影響されるものだ」

 

福沢諭吉

「妻を愛しているのに、

 尊敬することを

 知らないのは、

 世の中の

 一般の

 悪い風習である」