ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.70 『覇王伝説 驍(タケル)』島崎譲 ー抜粋11箇所

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覇王伝説 驍(タケル)』

   島崎譲

 

 

 

「わかっているんだ、

 父上の気持ちは。

 戦国では

 強くないと

 生きていけないから

 私が

 いつまでも

 だらしなくて

 父上は

 心配で

 仕方がないんだ。

 でも

 私は

 どうしても

 争いごとが

 苦手なんだよ。

 できれば

 毎日を

 笑って

 過ごせることを

 願っている。

 私は

 本当に

 なさけない

 跡取りだね」

 

 

「泣いている

 暇なんて

 ないんだ、

 驍。

 敵は

 城の周りを

 取り囲み、

 ここにいる

 大勢の人間を

 皆殺しにしようと

 しているんだ。

 もう

 これ以上

 誰も

 殺させはしない。

 誰も

 死んではいけない」

 

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「降伏したと

 見せかけて

 我々を

 城内に

 おびき寄せ

 一網打尽に

 しようとしたのか」

「しかし

 人の命より

 城を守るのが

 当たり前の

 この時代に

 自分から

 城に火をかける

 奴が

 どこにいると

 いうのだ」

 時代の常識を

 覆した

 作戦だからこそ…

 みごとだ。

 

 

・同じように

 大切な者たちを

 亡くしていながら

 俺は

 ただ

 憎しみに

 任せて

 殺戮を

 繰り返し

 戦火を

 広げてきたのに

 ひきかえ、

 この

 年端もゆかぬ

 少年は

 時代そのものを

 変えようと

 している。

 他人の痛みを

 知り、

 他人のために

 泣き、

 すべての

 人びとのために

 戦国の世を

 潰そうと

 しているのだ。

 

 

「待ってください。

 驍さまは

 私の父が

 言ったことを

 本当に

 信用しているんですか?」

「当たり前だろ。

 水脈発見なんて

 自分の得にも

 ならないことに

 命を投げ出した人の

 言うことを

 何で

 信用できないんだよ。

 水脈は

 絶対あるよ」

 

 

「体は

 でかいが

 やはり

 まだガキだな、

 ゲン。

 死んでいい人間なんて

 この世に

 ひとりもいねえぜ」

 

 

「驍のすごさを

 とっくりと

 見るがいい。

 決して

 仲間を

 裏切ることなく、

 常に

 他人を思いやり、

 不正を憎む

 その心に惹かれ

 人が集う。

 信頼で結ばれた

 絆は

 何よりも

 強い。

 俺たちを見ろ。

 生きるも

 死ぬも

 共にと願う

 最強の軍団が

 生まれるのだ」

 

 

「腐った土地は

 火を放ち、

 焼き尽くすことによって

 生まれ変わります。

 しかし

 火を放つのは

 とても恐ろしく

 辛い作業です。

 それでも

 誰かが

 やらねば

 その土地は

 腐り続けるのです。

 どんなに

 恐ろしく

 辛いことでも

 誰かが

 やらなくては

 ならないのです」

「わかった、

 藤太。

 この

 腐った世に

 火を放つのは

 私の役目だ」

 心の中に

 炎が見える。

 今

 放ったばかりの

 小さな炎が……

 燃えろ

 燃えろ。

 もっと

 もっと

 燃えて

 乱世を

 焼き尽くせ。

 

 

「人々を

 助けるために

 戦わなくちゃ

 ならねえ。

 でも

 戦いは

 多くの人間を

 殺すことになる。

 おめえは

 この先ずっと

 その矛盾に

 苦しみ

 続けるんだろうな」

 

 

「人は

 力によって

 動くにあらず。

 心によって

 動くのさ」

 

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「そんな……

 驍さま。

 これだけの

 兵士を

 手放してしまう

 なんて……」

「訓練次第では

 最強の軍勢に

 なるのですぞ」

「嫌がるのを

 無理やりか?」

勝利者

 戦利品を得るのは

 世の常識ですぞ」

「人を

 品物扱い

 するような

 くだらん

 世の常識など

 打ち破ってしまえ」

 

 

 

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