ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.148 『あるラバイの最悪で最良の災難』タルムードより

 

にほんブログ村 本ブログ 本・読書情報へ
にほんブログ村

 

《あるラバイの最悪で最良の災難》

 

 

 

 あるラバイが

 旅をしていた。

 ラバイは

 犬と羊を連れ、

 聖書を読むための

 ランプを持っていた。

 

 一日

 歩き続け、

 陽も

 とっぷり暮れたので、

 ラバイは

 その夜

 泊まる場所を

 探した。

 ほどなく

 粗末な納屋を

 見つけて、

 そこで

 寝ることにした。

 しかし、

 まだ寝るには

 早いので、

 ランプを灯して

 聖書を

 読むことにした。

 すると、

 まだ残っていると

 思っていた

 ランプのオイルが

 切れて、

 灯りが

 ふっと

 消えてしまった。

 ラバイは仕方なく

 早めに寝ることにした。

 

 その夜

 本当に悪いことが

 重なった。

 連れていた犬が

 毒虫に噛まれて

 死んでしまった。

 次に

 オオカミが来て、

 羊も殺して

 食べてしまった。

 

 朝になって、

 ラバイは

 空腹のまま

 出発した。

 乳をくれていた

 頼りの羊も

 もういない。

 少し歩いて、

 ある村の近くに

 来ると、

 ラバイは

 異様な気配に

 気づいた。

 人影が全くない。

 よく見ると

 あちこちで

 村人が

 惨殺されていた。

 前の晩に

 盗賊がやってきて

 村を襲い、

 村人たちを

 皆殺しにして、

 金品を

 奪っていったことを

 知った。

 

 彼は

 恐ろしさに

 打ち震えながら

 思った。

 もし

 ランプが

 消えていなければ、

 彼も

 盗賊に

 見つかっていたはずだ。

 犬が生きていたら、

 キャンキャン

 吠えて、

 やはり

 見つかっていただろう。

 羊も騒いで

 音を立てたに

 違いない。

 全てを

 失っていたからこそ、

 自分は助かったのだと。

 

 そこで

 ラバイは

 深く悟った。

「どんなに

 災難が

 降りかかろうと、

 人は

 希望を

 見失っては

 いけない。

 最悪なことが

 最良のことだと

 信じなければ

 いけない」

 

 

・最悪の事態は

 それより

 もっと悪いことから

 救ってくれることかも

 しれない。

 

 

 仕事で

 トラブルがあっても、

 もっと悪いことの

 防波堤だと

 考える。

 いたずらに

 パニックにならずに、

 そこに

 新しい

 ビジネスチャンスが

 あるかもしれないと

 考えを巡らすのだ。

 

PVアクセスランキング にほんブログ村

 

 

 

 

ドメイン取るならお名前.com