ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.154 『鶏の卵の運び方』タルムードより

 

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《鶏の卵の運び方》

 

 

 

 ユダヤの母親が

 子供に

「鶏小屋に行って、

 鶏の卵を

 取ってらっしゃい」

 と用事を言いつける。

 子供は、

 鶏小屋に行って、

 両手にいっぱいの卵を

 抱きかかえて

 台所に戻ってきた。

 母親は

「どうして

 両手にいっぱいの卵を

 持ってきたの?」

 と聞く。

 子供は

「だって

 一回で済むもん」

 と答える。

 すると、

 ユダヤの母親は

 こんな質問をする。

「一回で済んでも、

 もし

 途中で転んだら

 卵は全部

 駄目になるわよ。

 全部

 卵を駄目にしないためには

 どうすればいいの?」

 子供は

 次の朝

 また同じ用事を

 頼まれて、

 今度は

 二度に分けて

 卵を運んできた。

 一度に運ばず、

 二度往復したのである。

「いい子ね、

 よくできました」

 母親は

 子供を褒めて、

 甘いお菓子を与える。

 

 

・子供に教えるリスク分散。

 答えは

 子供自身に

 見つけさせる。

 

 

 ユダヤの母親は

 何もヒントを与えずに

 まず行動させる。

 そして

 子供の取った行動に

「何故

 そうしたの?」

 と質問する。

「WHY」を示して

 考えさせる教育である。

 ユダヤの母親が

 一番多く

 子供に投げかける言葉は

「WHY」

 という質問である。

 だから

 ユダヤの子供は

「考え癖」

 がつく。

 

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ひょっぽこ読書記録No.153 『10個のクッキーの与え方』タルムードより

 

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《10個のクッキーの与え方》

 

 

 

 10個のクッキーを

 子供に与える場合は、

 次のように

 行うべきである。

 最初の日に1個、

 2日目に2個、

 3日目に3個、

 そして

 最後の日に4個

 与える。

 そのようにすれば、

 子供は

 楽しみで

 期待に胸を

 膨らませていくようになる。

 次に

 最初に全部与える方法、

 あるいは

 最初に4個、

 次の日に3個

 というように

 減らしていく方法も

 教えることだ。

 こうして

 複数の与え方を

 示した上で、

「最初にいいことが

 あるのと、

 後にあるのと

 どちらが良いか」

 と聞いてほしい。

 子供は

「後から

 いいことがあったほうが

 いい」

 と答えるようになる。

 

 

・子供に

 苦労を教える。

 人生は

 良い時ばかりではない

 という教育。

 小さな苦労、

 小さな我慢を

 体験させる。

 

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ひょっぽこ読書記録No.152 『母鳥と三羽の雛』タルムードより

 

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《母鳥と三羽の雛》

 

 

 

 鳥の巣が

 大嵐に巻き込まれ、

 このままでは

 巣もろとも

 三羽の雛も

 地上に落下してしまう

 危険が迫っていた。

 母鳥は

 海を渡って

 安全な岸に

 雛を避難させよう

 と思った。

 しかし、

 大雨と強風の中、

 一度に三羽の雛は

 運べないので

 母鳥は

 一羽ずつ

 運ぶことにした。

 まず一羽の雛をくわえて

 母鳥は

 大雨、大嵐の中を

 巣から飛び立った。

 

 海を渡っている途中で

 母鳥は雛に尋ねた。

「子供よ、

 お母さんは

 命がけでお前を

 助けようとしているが

 お前は

 その代わりに

 何をしてくれるのかい?」

「お母さん、

 こんな大嵐の中で

 そんなことを

 考えている余裕は

 ありません。

 とにかく

 私を安全なところに

 運んでください」

 その答えを聞いた母鳥は

 その雛を

 パッと

 海に

 落としてしまった。

 

 母鳥は

 巣に戻ると、

 次の雛をくわえて

 嵐の中を

 安全な対岸へと

 飛び立った。

 そして

 また母鳥は

 雛に同じことを

 聞いた。

 すると

 雛は

 こう答えた。

「お母さん、

 まず私を

 安全なところに

 運んでください。

 そうすれば

 必ず私は毎日

 食べ物を運んできて

 恩返しをします」

 それを聞いた母鳥は

 その雛も

 海に

 落としてしまった。

 

 母鳥は

 再び巣に戻ると

 最後の雛を

 口にくわえて

 安全な対岸へと

 飛び立った。

 風雨の舞う海上

 飛びながら

 母鳥が

 同じことを聞くと

 その雛は

 こう答えた。

「お母さん、

 私は

 お母さんがしてくれたことを

 必ず私の子供にも

 するつもりです」

 これを聞いた母鳥は

 この雛を

 安全な対岸に

 無事送り届けた。

 

 

・教育とは

「教育することを

 教育する」

 ことだ。

 

 

 この話は

 日本人が読むと

 残酷に感じるかも

 しれない。

 母鳥の取った行動が

 厳しすぎる、と。

 この話を初めて聞いた

 ユダヤの子供たちも

「怖い」

 と感じるだろう。

 ユダヤ人は

 親から子へと

 ユダヤの教えを

 受け継いでいくことを

 最も重要なことと

 考えている。

 このことが

 重要だからこそ

「怖さ」

 とともに

 子供たちの心に

 しっかりと残すための

 お話なのだ。

 

 

 ユダヤ人は

 特に家庭での教育に

 力を入れてきた。

 古代から

 女性は差別されることが

 多かったが、

 ユダヤでは

 そのようなことはなく、

 権利面で

 差別されることは

 なかった。

 男性は、

 毎日働き、

 シナゴークで宗教活動をし、

 ヘブライ聖書を勉強するなど、

 いろいろやることがあって

 大変だが、

 女性は

 そのほとんどの義務を

 免除されている。

 それどころか、

 古代から

 子供の教育のために、

 女性の地位は

 高かったのだ。

 どの国のシナゴークでも

 子供向けの教育があり、

 ユダヤの母親が

 先生役を分担している。

 そこには

 男親も参加している。

 ユダヤでは、

 教育そのものが

 宗教の重要な要素なのである。

 教育熱心な母親が、

 ユダヤの多くの偉人を

 生み出してきたのだ。

 あのイエス

 そうしたユダヤ人の一人だ。

 こうした

 ユダヤの家庭や、

 シナゴークでのコミュニティは、

「砂漠に立つ

 葉の繋がった樹木」

 に例えられる。

 その木陰に守られながら

 子供たちは

 育っていく。

 その子供たちが

 大人たちに聞く。

「私たちを守ってくれた

 皆さんに、

 何をすれば

 いいですか」

 すると

 ユダヤの親たちは

 こう答える。

「君たちが

 大人になった時、

 子供の頃に

 自分がしてもらって

 良かったと思う

 同じことを、

 自分たちの子供に

 してあげなさい」

 こうして、

 お金ではない価値が

 次の世代に

 伝わっていく。

 タルムードの説話の意義は、

 まさに

 この語り継ぎ、教え継ぎに

 あるのである。

 

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ひょっぽこ読書記録No.151 『パラダイスを見つけた男』タルムードより

 

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《パラダイスを見つけた男》

 

 

 

 ある村に、

 粉屋の男が

 住んでいた。

 妻と二人の子供がいて、

 来る日も来る日も

 一日中

 粉まみれになって

 働いていた。

 そんな日々の繰り返しに

 嫌気がさし、

 もっと楽しい

 パラダイスが

 あるのではないかと、

 粉屋は考えた。

 

 ある時、

 粉を買った客と

 雑談をしていると、

「旅に出て、

 夜、

 靴を枕元に置いて眠り、

 翌朝、

 その靴が

 向いている方向に歩くと

 パラダイスがある」

 という言い伝えが

 異国にあると

 聞いた。

 粉屋は、

 その言い伝えが

 本当のことのように

 思えてならなかった。

「パラダイスを

 探してみよう」

 そう思った男は、

 ある日

 突然、

 妻にも告げずに

 子供も置き去りにして、

 パラダイスを探す旅に

 出てしまった。

 

 聞いた言い伝え通り、

 夜になると

 靴を脱いで

 寝袋の枕元に

 そっと置いた。

 朝起きると、

 小動物や風が

 靴を動かしていた。

 男は、

 靴が向いている

 その方向に

 歩き続けた。

 

 そして

 何十日も経った後に、

 ついに

 一つの村に

 たどり着いた。

 パラダイスにしてみては

 みすぼらしい村だった。

 村の中に入ると、

 見たことのある

 光景が広がり、

 聞いたことのある

 女の声と子供の声が

 耳に入ってきた。

 その家は

 粉屋で、

 門をくぐると、

 置いてきた

 妻と子供に

 そっくりの母子が

 暮らしていた。

 男を見ると、

 その母子は

「よく帰ってきたのね」

 と温かく迎え入れてくれたので、

「ここが

 パラダイスに違いない」

 と、男は確信した。

 

 男は

 置いてきた

 妻と子供には

 申し訳ないと

 思ったが、

 自分が見つけた

 パラダイスで

 一生

 暮らしていくことに

 決めた。

 そして

 昔と同じように、

 来る日も来る日も

 粉まみれになって

 一生懸命働き、

 平和に暮らした

 ということだ。

 

 

・幸せは

 単調な今の中にある。

 

 

 働くのが

 面倒になり、

 本当に大切なものが

 見えなくなっていた

 男が、

 別の幸せを見つけに

 旅に出る。

 歩き続けて、

 そこで

 やっと見つけた

 パラダイスは、

 見慣れた家で、

 そこには

 自分の妻と子に

 よく似た親子が

 住んでいた。

 この男は

 新たなパラダイスを

 見つけたと

 思っているが、

 これは

 明らかに

 男が住んでいた

 元の家である。

 とはいえ、

 この物語は

 男の馬鹿さ加減を

 伝えたいわけでは

 ないだろう。

 この物語が

 伝えたいのは、

 本当に大切なものは

 すぐ傍らにある

 ということだ。

 

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ひょっぽこ読書記録No.150 『追い詰められたユダヤ人の奇策』タルムードより

 

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《追い詰められたユダヤ人の奇策》

 

 

 

 中世のヨーロッパでは、

 差別されたユダヤ人が

 領主から

 何かにつけて

 難癖をつけられたり、

 無実の罪を着せられ、

 処刑されることが

 多くあった。

 あるユダヤ人が

 無実の罪で捕まり、

 裁判官でもある領主から

 こう言われた。

「お前のユダヤの神は、

 よほど偉い神だ

 というではないか。

 ここに

 封筒が二つある。

 中には

 紙が入っており、

 一つには

『無罪放免』、

 もう一つには

『死刑』

 と書いてある。

 さあ、

 お前の神が

 奇跡を起こしてくれるのを

 見たいものだ。

 どちらかを選んで

 取れ。

 その封筒に書かれている

 言葉に

 私は

 従うことにしよう」

 追い詰められたユダヤ人は

 必死で考えた。

「何としてでも

 生き抜くぞ。

 この領主は

 私を死刑にするために、

 両方の封筒に

『死刑』

 と書いているに

 違いない。

 ならば……」

 ユダヤ人は、

 そう判断して、

 いきなり

 奇策に打って出た。

 一つの封筒を取るや、

 ぐしゃぐしゃに

 その封筒を丸めると、

 なんと

 口の中に

 放り込んで、

 飲み込んでしまった。

 そして、

 領主に向かって

 こう言い放った。

「領主様、

 私が選んだ

 封筒の中に

 書いてあることは、

 ここに残っている

 封筒の中身と

 反対のことのはずです。

 残っている封筒に

 書かれている言葉が

『死刑』

 ならば、

 私は無実です。

 ですので

 領主様、

 残っている封筒に

 書いてある言葉を

 声に出して

 お読みください」

 ユダヤ人の読み通り、

 封筒には

 両方とも

『死刑』

 と書かれていた。

 こうして

 ユダヤ人は

 生き残ることが

 できた。

 

 

・命を奪えるのは

 神のみ。

 命を諦めない。

 ユダヤ人に

 滅びの美学はない。

 

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ひょっぽこ読書記録No.149 『道に迷ったお姫様』タルムードより

 

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《道に迷ったお姫様》

 

 

 

 ある国の

 お姫様が

 森の中で

 道に迷ってしまった。

 

 どの道を辿っても

 行き止まりで、

 何日間も

 森から出られなかった。

 

 すると

 森の奥で

 一人の白髪の老人に

 出会った。

 お姫様は、

 これで助かったと

 思い、

「私は

 道に迷ってしまいました。

 どの道を辿れば

 この森から出られるか

 教えてください」

 と、

 その老人に聞いた。

 老人は、

 口を

 もぐもぐさせながら、

 お姫様に

 こう答えた。

 

「わしは、

 この森で

 もう四十年も

 道に迷っている。

 わしが

 教えられるのは、

 どの道を進めば

 森から出られないか、

 ということだけじゃよ」

 

 

・多くの失敗から

 学ぶ。

 悪い時の経験が

 成功を成功に導く。

 

 

 成功した人の話より

 失敗した人の話のほうが

 役立つと考える。

 

 

「最も良い教師とは、

 最も多くの

 失敗談を語れる

 教師である」

 

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ひょっぽこ読書記録No.148 『あるラバイの最悪で最良の災難』タルムードより

 

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《あるラバイの最悪で最良の災難》

 

 

 

 あるラバイが

 旅をしていた。

 ラバイは

 犬と羊を連れ、

 聖書を読むための

 ランプを持っていた。

 

 一日

 歩き続け、

 陽も

 とっぷり暮れたので、

 ラバイは

 その夜

 泊まる場所を

 探した。

 ほどなく

 粗末な納屋を

 見つけて、

 そこで

 寝ることにした。

 しかし、

 まだ寝るには

 早いので、

 ランプを灯して

 聖書を

 読むことにした。

 すると、

 まだ残っていると

 思っていた

 ランプのオイルが

 切れて、

 灯りが

 ふっと

 消えてしまった。

 ラバイは仕方なく

 早めに寝ることにした。

 

 その夜

 本当に悪いことが

 重なった。

 連れていた犬が

 毒虫に噛まれて

 死んでしまった。

 次に

 オオカミが来て、

 羊も殺して

 食べてしまった。

 

 朝になって、

 ラバイは

 空腹のまま

 出発した。

 乳をくれていた

 頼りの羊も

 もういない。

 少し歩いて、

 ある村の近くに

 来ると、

 ラバイは

 異様な気配に

 気づいた。

 人影が全くない。

 よく見ると

 あちこちで

 村人が

 惨殺されていた。

 前の晩に

 盗賊がやってきて

 村を襲い、

 村人たちを

 皆殺しにして、

 金品を

 奪っていったことを

 知った。

 

 彼は

 恐ろしさに

 打ち震えながら

 思った。

 もし

 ランプが

 消えていなければ、

 彼も

 盗賊に

 見つかっていたはずだ。

 犬が生きていたら、

 キャンキャン

 吠えて、

 やはり

 見つかっていただろう。

 羊も騒いで

 音を立てたに

 違いない。

 全てを

 失っていたからこそ、

 自分は助かったのだと。

 

 そこで

 ラバイは

 深く悟った。

「どんなに

 災難が

 降りかかろうと、

 人は

 希望を

 見失っては

 いけない。

 最悪なことが

 最良のことだと

 信じなければ

 いけない」

 

 

・最悪の事態は

 それより

 もっと悪いことから

 救ってくれることかも

 しれない。

 

 

 仕事で

 トラブルがあっても、

 もっと悪いことの

 防波堤だと

 考える。

 いたずらに

 パニックにならずに、

 そこに

 新しい

 ビジネスチャンスが

 あるかもしれないと

 考えを巡らすのだ。

 

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