ひーぶろぐ。

読書していたときに心に触れた言葉を残しています。

ひょっぽこ読書記録No.130 『和田裕美の人に好かれる話し方』和田裕美 だいわ文庫 ー切り抜き23箇所

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和田裕美

 人に好かれる話し方』

   和田裕美

     だいわ文庫

 

 

 

「話す」より

「聞く」、

「好かれる」より

「好きになる」。

 たったこれだけのことで、

 どんなに

 話下手な人でも、

 そして、

 どんな

 相手とでも、

 自分らしく

 会話を

 楽しめるようになる。

 

 

「その事実の価値

 というものは、

 その人の

 受け止め方、

 考え方によって

 決まってくるんだよ。

 人と出会って

 関わっていくなら、

 人に影響されるより、

 影響を与える人に

 ならないと

 いけないし、

 また、

 これから

 成功したいと

 思うなら

 なおさら、

 もっと

 心の訓練を

 しなさい。

 いちいち

 落ち込んだり

 していたら

 時間が

 いくらあっても

 足りないよ」

 

 

・ボスは続けて

 私に聞きました。

「なあ、

 交通事故で

 片足を失ったら、

 お前

 どう思う?」

「そんな……

 生きていけません」

「そう、

 それが

 普通の人間の

 反応だと思う。

 泣いて

 落ち込んで

 死にたいって

 思うのが

 ごくごく普通のこと

 なんだよ。

 だけど、

 それだけの

 大事故だったら、

 本当は

 死んでいるかも

 しれなかった。

 死にたくなるほど、

 すべてを

 なくしたように

 思っても、

 目も見えれば

 手も動く。

 なくしたものではなくて、

 残されたものに

 感謝する。

 ああ、

 目は見えている……

 片足だけで

 よかった……

 そんな考え方を

 する人だけが

 心の切り替えが

 できるし、

 きっと

 成功もできるんだ。

 当たり前でない心の

 反応を持つということ

――それが

 心の訓練。

 営業して

 断られたら

 ショックだし、

 嫌われたら

 傷つく。

 事実には

 2通り。

 プラスとマイナス面の

 受け方があって、

 それを

 プラス面で見る

 訓練を

 しなきゃいけないんだ。

 たとえば、

 上司が

 こんなことを

 言った、

 お客さんが

 こんなことを

 言った……。

 ありとあらゆることに

 対して、

 その事実に対して

 感情だけで

 自動的に

 反応するのでは

 なくて、

 その事実の

 いい面と悪い面を

 見分けるようにして、

 そして、

 いい面に

 いつも注目するように

 するんだよ」

 

 事実は1つ、

 考え方は2つ。

 事実というのは、

 コインの裏表のような

 2つの面を

 持っている。

 たった1つの

 事実に、

 プラス面と

 マイナス面がある。

 それから

 ずっと、

 私は

 陽転できるように

 心の訓練を

 するように

 なりました。

 この訓練こそ、

「人と一緒にいて

 楽しい会話が

 できる訓練」

 になるのです。

 

 

・相手のことを

 思えるようになれば、

 相手の話が

 面白いとか

 面白くないとか

 関係なく、

 話している相手に

「話しやすい環境」を

 つくってあげたい、

 そんな思いやりが

 生まれます。

 私を萎縮させる

 空気を放つ

 男性は、

 本人に

 悪気があるとか

 ないとか

 まったく

 関係なく、

 その態度で

 私に

「話しにくい環境」

 をつくったのです。

 私が

 彼に

 苦手意識を

 持ってしまったのは

 そのためです。

 こういう空気だと、

 会話のキャッチボールが

 できません。

 だから

 黙って

 座っているだけでも、

「話せない人」

 ということに

 なるのです。

 会話は

 キャッチボールだから、

 投げる人と

 受ける人が

 気持ちよく

 投げ合うことが

 できないと、

 決して

「話せている」

 とは言えないのです。

 言葉は

 発していないのに、

 知らず知らずのうちに

 自分の空気が

 相手に伝わって

「話せない環境」

 をつくってしまうのだとしたら、

 いかに話す時の

「心の在り方」

 が大切かわかります。

 だから、

 人と会う時は、

 いつも

 心を

 平常心(ニュートラル)に

 保つのです。

 私の場合は、

 平常心を

「わくわく」

(これが和田のニュートラル)

 の位置に置いています。

 テンション高いって?

 たくさんの人と会う

 仕事をしているので、

 ちょっと高いほうが

 影響されなくて

 いいのです。

 電気をつけるのは

 自分だから、

 ちょっと明るめのほうが

 いいのです。

 出会う人、出会う人が

 いつも明るいはずもなく、

 いろんな空気を

 持ち合わせているので、

 私も

 同じ空気を吸うと

 すっかり

 うつってしまうので、

 そうならないように

 割と高い設定に

 しているのです。

 

 

・多くの人は、

 自分の話を

 ちゃんと

 聞いてくれる人を、

 信頼における

 自分の友人として

 選んで、

 付き合っています。

 私たちって、

 悲しいけれど

 基本的に

 孤独ですよね?

 だからこそ

「自分の

 感じていることや

 考えていることを

 理解してほしい」

 と心から願っている

 生き物だと

 思うのです。

 普段はね、

「上司は

 ぜんぜん

 わかって

 くれないんだ」

 とか、

「親は

 私を

 理解しようと

 しないのだ」

 とか、

「お客さんは

 勝手だよ。

 こっちの

 気持ちも

 知らないで」

 とか。

 そうやって、

「わかってもらえない

 もどかしさ」に

 日々

 イライラしたり、

 メソメソしたり

 しなくちゃ

 ならないのです。

 だったら、

 自分が

 理解されたいと

 思うよりも、

 相手を

 理解したほうが、

 手っ取り早いのです。

 ブリタニカにいたころに

 よく

 ボスや大ボスに

 言われました。

「理解してほしいなんて

 思うなよ。

 理解するほうに

 まわるほうが

 絶対に

 うまく

 いくんだから」

 そうして

 彼らは、

 必ず

 あの孫子の言葉を

 引用したものです。

 

「彼を知り

 己を知れば

 百戦して

 殆うからず」

「彼を知らず

 己を知らざれば

 戦う毎に

 必ず

 殆うし」

 

 

・会話において

 大切なことは、

 質問されたら、

 答えてから

 同じ質問を

 相手に返す

 という

 基本形です。

 自分の話をしてから、

 相手の話題に

 自然に移るのです。

 お互いが

 質問スタイルになると、

 会話に

 広がりが出ます。

 

 ちょっと簡単な

 会話例を

 あげておきます。

 この場合は、

 

①自分の話題から

 相手中心の話題に

 移行し

②その話題から

 展開して

③会話内容を

 広げる

 

 という方法です。

 1つの質問に数回

 キャッチボール

 していると、

 自然に

 次の話題に

 展開しているのです。

 これは

 普段、

 誰もがやっているのですが、

 話すのが苦手な人は、

 質問が少ないのだと

 思うのです。

 

「お久しぶりです。

 最近どうですか?」   (相手からの質問)

「最近、

 ヨガに

 ハマっているんですよ」 (自分の話題)

「へえ、

 健康的でいいですね」

「最近、

 運動不足だったから……。

 ○○さんは

 何か

 スポーツとか

 されているんですか?」 (質問返し)

「いや、

 スポーツというか、

 もっぱら

 ゴルフでね」      (相手の話題へ移行)

「お上手だと

 聞いていますよ」

「いやいや

 まだまだで……。

 ゴルフ

 されるんですか?」   (相手からの質問)

「少し……。

 でも

 全然なんです」

「今度

 一緒に

 どうですか?」

「わあ、

 いいですね。

 いいんですか?

 私

 下手くそですよ」

「全然

 大丈夫です。

 みんな

 気を遣わない

 人ばかりですからね」

「いつもは

 どなたと

(ゴルフ)

 まわって

 いらっしゃるんですか?」(相手の話題を発展)

「△△さんとか

 □□さんとか……」

「あっ

 私、

 存じています!

 □□さんは

 お元気ですか?」    (展開の質問)

 

 質問は、

 そこから発展しないと

 聞き上手には

 なれません。

 1つの質問から

 会話を

 発展させていくことが、

 聞き上手、

 話し上手に

 なれるコツです。

 

 

・話せる人になる前に、

 好かれる人になる

 必要があると

 私は思っています。

 ここに

 基本事実を

 2つ書きます。

 

①人は

 自分を好きな人が

 好きである。

(好きになりやすい)

②人は

 自分の話を

 聞いてくれる人が

 好きである。

 

 まず、

 1つめは

 前述したように、

 相手を

「好き好き好き」な

 空気をつくります。

 空気が

 ソフトになったら、

 それで

 十分です。

 無理に

 話そうとしないで、

 ただ

 聞こうとすれば

 いいだけです。

 何かを言って

 嫌われるかなと

 不安になってしまうことなく、

 一生懸命

「聞く」ことに

 専念すればいいだけ。

 相手の人は

「自分が

 好かれている。

 もしくは

 少なくとも

 嫌われてはいない」ことを

 空気で感じますので、

 とても

 居心地よくなって

 話したくなるはずです。

 基本は

「一緒にいて

 楽しい」

 と思ってもらえることです。

 だから

 この事実を

 忘れなければ

 いいのです。

 

 そして

 2つめ。

「人は

 自分の話を

 聞いてくれる人が

 好き」

 という

 事実です。

 話せるということは、

 ちゃんと

 相手の話が

 聞ける

 ということです。

 一方的に話す人と

 一緒にいると、

 最初は

 楽しいんだけど、

 だんだん

 疲れてくるし、

 自分のことを

 ちっとも

 聞いてくれない人に

「私に興味ないのかな」

 と感じてしまうのです。

 そうなると、

 1つめの

 基本事実が

 守れてないのです。

 だから、

 聞き上手にならないと

 いけないのです。

「聞いて、

 聞いて、

 聞いて、

 話す」

 という

 リズムを

 身体に

 覚えさせるのです。

 相手に興味を持って、

 熱心に耳を

 傾ける姿勢を

 保つのです。

 そのうちに

 自分の話すタイミングが

 やってきます。

 

①相手の人を

「好き好き好き」

 と思って

②相手の話に

 一生懸命に

 耳を傾ける。

 

 この2つの事実を

 守っていれば、

 自分の話す順番が

 来ても

 怖くなりません。

 相手の気分が

 良くなっているので、

 自分の言葉も

(少々のミスがあっても)

 笑いでごまかせるのです。

 

 

・聞き上手になるためには、

 以下の

 9つの問題を

 クリアしていかなければ

 なりません。

 

 

問題①

・たくさんのことが

 頭にあって

 集中できない。

 

「お昼

 何食べようかなぁ」

「あっ

 雨だ。

 傘持ってないし、

 どうしよう」

「今日は

 絶対に

 銀行に行かなきゃ」

「明日までのレポート

 今晩中に

 書かなきゃなぁ」

 そんなことを

 考えながら、

 人の話を

 聞いていることは

 ありませんか?

 今考えても、

 すぐに

 解決できないようなことで

 頭がいっぱいの状態では、

 人の話を

 ちゃんと聞くことは

 できません。

 かくいう

 私も

 よくやります……。

 相手に

 時々

「聞いている?」

 と聞かれることが

 あるようなら、

 要注意です。

 仕事では、

 とりあえず、

 今

 目の前にいる人に

 集中するようにします。

 この場合は

 メモをとるようにすれば

 直ります。

 

 

問題②

・ついつい

 相手の話を遮って

 話したくなる。

 

「昨日さぁ、

 僕、

 例の

 評判のラーメン屋に

 やっと

 行ってきたんですよ。

 並びましたけどねぇ。

 本当に

 すごい行列で……。

 で、

 味噌頼んでね。

 それが、

 聞いてよ。

 あの

 とんこつ系の

 うま……」

「私はね、

 昨日は

 イタリアンに

 行ったの!

 ワインを

 奮発して

 いつもより

 いいのを

 頼んじゃった。

 何でかって言うと、

 実は

 昨日は

 彼と

 一周年記念で……」

 この会話でわかるように、

 カラオケで

 マイクを横取りするような

 主導権奪いをする人、

 それも無意識にする人、

 こんな人は

 ちょっと

 嫌われるかも

 しれません。

 最後まで

 相手の話を

 我慢して

 聞かなきゃ

 ダメです。

 

 

問題③

・他の人の意見に

 反論したくなって

 しまう。

 

「今

 和田さんは

 こう言いましたが、

 これは

 矛盾していますよね?」

「今の状態では、

 そのアイデア

 無理なんじゃないですか?」

「私は

 そう思わないです」

 自己主張しては

 いけない

 と言っているわけでは

 ありません。

 私も

 こういう意見を

 言わないと

 いけない

 立場や場面も

 あります。

 勇気がいるけど、

 自分の意見を

 言うことは

 いいのです。

 ただ、

 むやみやたらに

 反論したがる人が

 世の中に

 いるんです。

 すべてにおいて

 反論し、

 最終的に

 自分の意見が

 あたかも

 正しかったように

 締めくくる人。

 いいですか?

 意見するより、

 アイデアを出すより、

 何よりも簡単で、

 誰にでも

 できることこそが

「否定と反論」

 なのです。

 相手と反対のことを

 言うだけですから

 簡単です。

 反論したそうな顔は、

 余裕のない

 イライラ顔に

 見えるので、

 空気も乱れます。

 反論したく

 なってしまう人は

 冷静になって

 考えてください。

 とりあえず

 相手の話を

 ゆったり

 聞くことです。

 反論したい人の

 心理に、

 自分が

 相手より

 優位に立ちたい

 という

 気持ちが

 あります。

 でも、

 優位に立てる

 方法は、

 相手が

 気分良くなって、

 あなたを

 好きになってからでも

 間に合います。

 

 

問題④

・相手の話に

 興味が持てない。

 

 私、

 実は

 興味のないこと、

 たくさん

 あります。

 まず車。

 相手が

 どんなに

 いい車に

 乗っていても、

 よくわからないんです。

 マリンスポーツも苦手。

 だいたい、

 小さいころから

 内からこもる

 タイプだったので、

 キャンプなんかも

 苦手です。

 だから

 興味ないんです。

 でも

 こういうことが

 大好きな人って

 いるでしょう?

 楽しそうに

 車の話を

 私にする人も

 いるのです。

 興味がないから

 聞かないとなると、

 なんとも

 相手は

 寂しいものだろうし、

 会話も

 弾まないものですよね。

 何故か

 人と話していると、

 私は

 その会話の間だけは、

 すごく

 車に出てきたりするのです。

 それは

 相手に

 興味があるからです。

 目の前の人が

 何が好きで、

 何に打ち込んでいるか

 という話に

 興味があるのです。

 興味のない話でも、

 目の前の

「その人」

 に興味を持てたら、

 会話は

 楽しくなるものです。

 

 

問題⑤

・専門的すぎて

 理解できない。

 

 勉強不足の

 私にとって、

 わからないことだらけの

 世の中です。

 で、

 わからないことを

 聞いていると、

 とたんに

 眠くなってしまうのは、

 頭が

 瞬時に

 理解できないフレーズが

 出てくるからなのです。

 脳が

「言葉のデータが

 ありません。

 解読不可能」

 という

 指令を出し、

 休憩しようと

 しているような気が

 します。

 実は

 よく

 居眠りまで

 してしまいます。

 たいてい

「難しい本を

 読んでいる時」

 とか

「専門的な話を

 聞いている時」

 だったりします。

 わからないから

 頭が逃げます。

 それで

 結局

 聞かなくなる。

 相手が

 眠そうにしていれば、

 それを見て話すほうの

 テンションは

 確実に

 落ちてしまいます。

 話すほうにも

 十分

 問題はあるのですが、

 ここでは

 あくまでも

 自分が

 聞き手になるのが

 テーマですから、

 自分で

 できる

 解決策を

 提案します。

 まず、

 メモを取ります。

 わからない単語は

 後で調べるか、

 話の最後に

 まとめて

 質問するようにします。

「この分野は

 経験が浅いので、

 初歩的な質問で

 すみません」

 と言って、

 わからない言葉を

 質問すると

 いいです。

 わかったふりをすると、

 あとで

 誰にも

 聞けなくなってしまいます。

 

 

問題⑥

・なんだか気が散る。

 

 なんだか

 気が散る時、

 ってあります。

 なんだか

 やる気のない時、

 かもしれません。

 著しく

 集中力が

 低下しているような……。

 学生の時

 授業中に

 ボーっとして、

 なんとなく

 外の景色を

 見ていたりするほうが、

 なんだか

 楽しいのです。

 こんな時って

 必ず、

 私も

 顔に出てしまうのです。

「あなたの話

 聞いてないよー。

 ぜんぜん

 頭に入ってないよー」

 ってね。

 当然

 相手は

 ムッとしています。

 だから、

 こういう状態の時は、

 あえて

「ちょっと

 お茶でも

 しませんか?」

 とか

「トイレ

 行ってきます」

 と言って、

 ちょっとだけ

 空気を変えます。

 集中できない時って、

 切り替えるしか

 ないんです。

 

 

問題⑦

・最後まで聞かないで

 結論を言いたくなる。

 

 まだ

 相手の話が

 途中なのに、

「ああ、

 それなら

 こうすれば

 いいんじゃないの」

 と結論を

 言いたくなることって、

 ありますよね。

「私ね、

 実は

 今

 会社の仕事で

 悩んでいて……

 それで……」

「あっ、

 だから

 最近、

 暗い顔していたんだね。

 やめたいってことでしょ?

 そうじゃないかと

 思っていたんだよね。

 で、

 いつまで?」

 話し手は

 ちょっとした

 悩みを

 聞いてほしかっただけなのに、

 聞く側が

 すぐに

 結論に

 もっていってしまうと、

 話が

 それで

 結局、

 話し手に、

「話したいことが

 話せないまま

 終わってしまった。

 私の言いたいことは

 それじゃないのに……」

 という

 欲求不満状態を

 引き起こしてしまいます。

 私も

 ついつい

 知っている話題が

 出てくると、

「あっ、

 それ

 こういうのでしょ」

 と結論を言いたくなる

 衝動が

 出てきます。

 でも

 我慢ですね。

 結論を言われた相手は

 当然、

 ムッとしてしまうので

 我慢なのです。

 相手は

 聞いてほしいだけで、

「ふーん

 大変だね、

 でも、

 頑張ってて

 えらいね」

 という

 励ましが

 ほしいだけの時も

 あるんです。

 

 

問題⑧

・熱心に覚えようとして

 要領悪く聞いてしまう。

 

 私は

 大雑把なので

 こういう

 聞き方はしませんが、

 丁寧で

 慎重な人に

 ちょっと多い

 聞き方です。

 一生懸命に

 全部理解してから

 前に進みたい人。

「えっと

 今、

 和田さんは

 こう言ったから、

 きっと

 こういうことなんだろうな。

 だけど

 待てよ。

 自分って、

 こういう時って、

 今まで

 どうやっていたっけ?

 うーん

 そうだな。

 諦めるの

 早かったもんな。

 だからか……。

 ああ、

 納得。

 だけど

 あの上司も

 こういう考えを

 持ってもらいたいよな。

 そうだ!

 この前だって

 ろくに

 理由も

 聞かないで……」

 と頭の中で

 納得してから

 進もうとするあまりに、

 話も

 自分勝手に

 発展してしまい、

 相手の話に

 ついていってないことに

 気がつきます。

「あれ、

 今、

 何を話しているんだ?」

 これでは、

 いくら一生懸命でも、

 ぜんぜん

 聞いてないことと

 同じなんです。

 こういう人は

 ちょっと

 要領が悪いかも

 しれませんので、

 全部を

 理解してからじゃないと

 いけない

 という

 考え方を

 捨てて、

 まずは

 8割理解から。

 

 

問題⑨

・人で判断して

 聞いてしまう。

 

 何を言ったかでなく、

 誰が言ったかで

 判断してしまうことです。

 相手のことが

 信用できないなとか、

 どうせ

 あの人は

 たいしたことないよとか

 思ってしまうと、

 素直に

 人の話が

 聞けなくなります。

 学歴とか

 経験とか

 年齢とか

 性別とか

 出身とか

 宗教とか、

 そんなことで

 判断してしまうのでなく、

 話の中身に

 耳を傾けたほうが

 器が大きいと

 思うのです。

 私は

 数年前、

 嘘をついたことが

 あります。

 実年齢より

 3歳ぐらい

 年齢を上に

 言ったのです。

 少しでも若く

 言いたいのが

 女心ですが、

 当時

 まだ駆け出しの

 私は、

「そんな経験で、

 どうせ女で、

 大丈夫?」

 という

 反応をされることが

 多かったのです。

 講演する時に

 怖そうな先生が

 出てきたら、

 皆さん一様に

 聞くような

 姿勢になるのですが、

 私だと

「だらーっ」と

 しちゃうんです。

 悔しかった。

 だから

 思うのです。

 誰の話でも

 素直に聞ける人って、

 器がでかい人だなぁって。

 

 

 さて、

 以上の

 9つの問題点、

 こういう心理の時に

 話を聞かなくなるんだなぁ

 と思っているだけで、

 自分を

 客観視できるように

 なります。

 それだけでも、

「あっ、

 相手の話を

 遮ってしまった。

 気をつけよう」

 と自分が気がついて、

 反省したりできるように

 なります。

 気がつくだけでも

 すごい進歩なんです。

 

 

・話すのが苦手な人には

 2つのタイプが

 あります。

「言葉(ボキャブラリー)が

 少ない人」と

「言葉を使うのが怖い人」です。

 話すということは

「離す」ということだと

 私は思っています。

 言葉は

 いったん

 口から出たら

 後は

 もう

 自分の

 コントロール

 できないところに

 行ってしまいます。

 自分から離れて、

 戻ってきません。

 要するに、

 言葉って

 吐き出してしまったら、

 言葉が、

 一人歩きを

 してしまうのです。

 知らずに

 言葉を吐いてしまう前に、

 言葉を

 遮るマスクが

 あったらいいな

 と思うし、

 逆に

 すごく弁が立つ方でも、

 言葉が

 きつかったり、

 くどかったりすると、

 その相手にも

 ちょっと

 マスクを

 してほしい時って

 あるんですよね。

 相手にも

 自分にも

 敏感。

 

 だから

 苦手。

 怖いのです。

「こんなことを

 言ったら、

 相手は

 どう思うかなぁ……」

 そんなことが

 すごく

 気になるんです。

 話すのが

 苦手な人は、

 言葉が

 凶器になることを

 誰よりも

 知っているのです。

 だから

 ちょっと、

 言葉の

 過敏症気味なのです。

 

 

・さて、

 ある日、

 思ったことを

 スパスパと言う

 友人に、

「思ったこと

 スパーンと

 言えていいよね」

 と言いました。

「何で言わないの?」

「だって、

 怖いじゃん」

「何で?

 それって

 嫌われたくない気持ちが

 強いんだよね」

「うん、

 そうかもしれないなぁ」

「それってさぁ、

 自意識過剰かもよ」

「……」

 相手を思う

 気持ちではなく、

 自分が

 相手から

 どう思われるかを

 気にする

 ということは、

 自分に

 ベクトルが向いていて、

「自分を思う」

 気持ちだってこと、

 と改めて

 気づかされたのでした。

 つまり、

「言葉を使うのが

 怖い人」は、

「嫌われたら

 どうしよう……」

 という

 不安を

 取り除くしか

 ありません。

 

 

・素直に

 感じたままを

 表現することも

 大切な要素です。

 それは

 単純思考になる

 ということです。

「これ、

 おいしいね」

「うん、

 とっても

 おいしいね」

 そんなふうに、

 最初は

 共感ワードに

 感情を入れて

 答えると

 いいのです。

 だけど

 こんなに

 複雑な人が

 いるのです。

「これ

 おいしいね」

「何が

 入っているんだろう?

 どこ産かなぁ。

 やっぱり

 冷凍じゃないから、

 どんな調理でも

 うまいの

 当たり前だよな」

 って。

 最初に

 相手が求めたことは

「おいしいね」

 という

 感動の

 共感だったのです。

 そのことについての

 反応はしないで

 自分勝手に

 話してしまう。

 これでは

 相手を

 無視しているのと

 同じで、

 私だったら

 とても悲しいです。

 それで

「で、

 おいしいんでしょう?」

 と、

 今度は

 自信なさげに

 聞かなくては

 いけなくなるのです。

 自分の味覚に

 自信をなくして……。

 

 

・複雑思考の人には

 きっと

 悪気はないと

 思います。

「おいしい」

 と思いながらも、

 もっと

 かっこいいこととか、

 もっと

 気の利いたこととかを

 言いたくて

 言葉を

 探してしまうのです。

 しかし、

 会話のキャッチボール

 というのは、

 相手の投げたボールを

 受けて、

 できる限り

 正確に

 相手の手元に

 投げ返してあげることです。

「ああ、

 嬉しい」

 とか、

「悲しい」

 とか、

 感情を

 伝えればいい。

 意見を

 求められているわけでは

 ないのです。

 どんな人でも

 面白い映画を観たら、

「ああ、

 面白かった」

 という

 言葉が出るはず。

 おいしいものを

 食べたら、

「ああ、

 おいしかった」、

 お風呂上がりには、

「ああ、

 気持ち良かった」、

 となるわけです。

 相手は

 あなたの、

 そのひと言が

 聞きたいのです。

 素直に感じたことで

 それが

 相手に好感を持たれる

 言葉なら

 どんどん

 使いましょう。

「疲れた」とか

「だるい」とか

「まずい」とか

 好感を持たれない

 否定的な言葉は

 場合によっては

 ダメですよ。

 

 

ボキャブラリーを

 増やすには、

 まず、

 本、文字を読むことだと

 思います。

 とりあえず

 インプットです。

 で、

 どんな本を読むか

 なんですが、

 今は

 あまり本を読まない人は、

 何でもいいから

 普段読まないようなもの

 すべてを

 手に取って、

 簡単なもの

(自分が

 面白そうと

 思うもの)から

 読み始めればいいのです。

 セールスの仕事を

 している時、

 私は

 書店の店頭に立って

 キャンペーンを

 実施していました。

 毎日、毎日

 いろんな本屋さんに

 行くうちに、

 西葛西の書店の

 T社長と

 仲良くなりました。

 ある日、

 休憩時間に

 T社長に

 何となく、

 私は

 聞いてみました。

「こんなに

 毎日

 新しい本が

 入ってくると、

 読むのも

 全部とは

 いかないですよね」

「うん、

 和田さん、

 いくら何でも

 全部は

 読めないよ」

「でも

 社長は

 本が

 お好きなんでしょう?」

「うん、

 趣味が

 仕事みたいな

 もんだからなぁ」

「ふーん、

 私も

 もっと

 本を読まなきゃなぁ」

「和田さんは

 普段

 どんな本

 読んでいるの?」

「営業の本が多いです」

「やっぱり、

 ビジネス書が

 多いでしょう?」

「はぁ、

『一分間マネジャー』とか

ユダヤの商法』とか、

 会社で

 みんなが

 読んでいるのを

 真似して

 読んでいます」

「きっと

 そうじゃないかなって

 思ったんだよね。

 ね、

 和田さん、

 ビジネス書と並行して

 小説も

 読んだほうがいいよ」

「小説ですか?」

「うん、

 小説。

 ビジネス書は

 平らで

 表現が少ない。

 だって

 要点が

 まとめて書かれているし、

 それが

 読む側の

 利点だしね。

 だけど

 小説はね、

 感情表現や

 景色の描写が

 細かいし、

 読んだ人

 それぞれが

 各自のイメージを

 つくって

 読むことが

 できる、

 これが

 まぁ、

 面白いんだよ。

 言葉に

 もっと

 表現力を

 身につけたかったら、

 和田さん、

 ね、

 小説

 読みなさいよ、

 小説ね」

 

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